佐藤 三久 君

佐藤[対象業績] 「クラスタおよびグリッドコンピューティングにおける高性能並列計算技術に対する貢献」

 

昭和61年東京大学理学系研究科情報科学専攻博士課程中退. 同年新技術事業団(現、科学技術振興機構)研究員. 平成3年通産省電子技術総合研究所入所. 平成8年技術研究組合 新情報処理開発機構並列分散研究室室長. 平成13年より, 筑波大学電子・情報工学系教授. 平成19年から平成25年まで, 同大学計算科学研究センターセンター長. 平成22年より理化学研究所計算科学研究機構研究チームリーダ兼務. 本会HPC研究会主査(平成8年~12年), 本会理事(平成21年度-平成22年度)などを歴任. 

 

[業績推薦理由]

 佐藤三久君は, クラスタコンピューティングやグリッドコンピューティングなどの並列処理技術の研究開発にその黎明期から多数の貢献を行ってきた. クラスタコンピューティングは高性能並列計算機の主流の技術となっており, 特に, マルチコアのクラスタでの並列プログラミング言語OpenMPの研究は現在に続く大きな成果をもたらすものとなっている. また, 本会の研究会主査, 領域委員長, 理事などを歴任し, 多大な貢献を成しているが, 特に, 平成21年の行政刷新会議事業仕分けにおける次世代スパコンプロジェクトについて, 理事として学会の意見の迅速なとりまとめに尽力した.