任 向実 君

任[対象業績] 「ヒューマンコンピュータインタラクションの基礎的研究と教育に対する貢献」

1996年東京電機大学工学研究科情報通信工学専攻修了(博士(工学)). 1996年同大学助手. 2000年高知工科大学情報システム工学科講師, 2005年同大学准教授, 2008年より同大学情報学群教授. 2010年IBM研究所 (Almaden) 客員研究員, トロント大学コンピュータサイエンス学科客員教授, 2012年高知工科大学Human-Computer Interaction研究センター長, 2015年からHuman-Engaged Computing を創設し, 研究センター長. ACM CHI, ACM ISS, IEEE SmartComp, CCF, 情報処理学会 各論文賞. IEEE, ACM各シニアメンバー, ヒューマンインタフェース学会, 日本工学アカデミー 各会員.
 

 
[業績推薦理由]

任向実君は, ヒューマンコンピュータインタラクションの研究者と教育者として, 30年にわたり基礎的研究と人材育成に尽力し, 国内外で数多くの顕著な研究業績(例えば論文賞, 教育賞, 特許出願)をあげてきた. 10ヵ国以上の留学生を含む多くの学生の教育に従事し, 多くのポスドク研究員, 博士を国際社会(アジア, アフリカ, 欧州, 大洋州)にICT人材として送り出している. 近年, 人類社会の未来を見据え, 人とテクノロジーとの理想的な関係像について, 東洋哲学の「中庸」を取り入れた新概念Human-Engaged Computing を提案し, 新しい研究分野を促進している.