中小路 久美代 君

  • 中小路 久美代

    [対象業績]「インタラクティブなシステムによる人の知的活動支援における先駆的研究」

      1986年大阪大学基礎工学部情報工学科卒業。1993年米国コロラド大学よりPh.D.取得。東京大学特任教授、SRA先端技術研究所所長、京都大学特定教授等を経て、2019年より公立はこだて未来大学教授。HCI、ソフトウェア工学分野で国内外の会議運営や基調講演等を担当。本会理事(事業担当)、HCI研究会主査等歴任。文部科学省科学技術・学術審議会委員、日本学術振興会学術システム研究センター専門調査員、日本学術会議連携会員等。人工知能学会功労賞、第1回ACM SIGCHI Japan Chapter功績賞等受賞。

    [業績推薦理由]

    中小路久美代君は、ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)分野において、人と計算機の相互作用を通じて知的活動を支援する独創的なアプローチを提唱し、国際的に高く評価される先駆的研究成果を挙げた。特に、ユーザの文脈や認知特性に応じた情報提示によって創造的思考を促す研究は、創造性支援に新たな視座を与えた。また、ソフトウェア開発を知的共創活動と捉えた研究を通じて、分散協働の実態に基づく設計理論を提示し、HCIとソフトウェア工学の両分野の発展に貢献している。