石川 正俊 君

[対象業績]「高速ビジョンとその応用システムに関する先駆的研究開発」

　 東京理科大学学長／東京大学名誉教授。東京大学工学部計数工学科卒、同大学院工学系研究科計数工学専門課程修士課程修了。工学博士（東京大学）。1979年通商産業省工業技術院製品科学研究所研究員、1989年東京大学工学部助教授、1999年同大学院教授。東京大学副学長、同理事・同情報理工学系研究科長などを経て、2022年から現職。計測自動制御学会会長、国際計測連合(IMEKO:International Measurement Confederation) President等を歴任。紫綬褒章等受賞。

[業績推薦理由]

石川正俊氏は、センサ情報の並列処理技術において、基盤研究から応用分野開拓まで多岐にわたる世界トップレベルの成果を挙げてきた。特に2次元情報に対する集積化可能な並列処理を導入することで高速知能化センサを実現し、超高速で情報入力から処理までを可能とするデバイス・システムを開発した。石川氏らによる基盤技術と応用システムは、高速画像処理、高速知能システムのプラットフォーム、各種高速知能システムなど、多くの分野で世界最高速の性能を達成した。これらの革新的成果は情報処理分野に大きく貢献した。