土井美和子 君

フェロー

土井美和子 君(正会員)

[対象業績]  「文書処理を中心としたヒューマンインタフェース技術に対する貢献」

昭和54年東京大学大学院修士課程修了。同年、(株)東芝に入社。博士(工学)(平成14年東京大学)。現在、(株)東芝研究開発センター首席技監、平成 19-20年度本会副会長。日本学術会議連携会員、文科省大学設置・学校法人審議会委員、国立情報学研究所運営会議委員、ヒューマンインターフェース学会副会長など歴任のほか、非常勤講師など大学での教育歴も多数。平成10年全国発明表彰発明賞、平成14年本会BestAuthor賞、平成16年電子情報通信学会業績賞受賞。

[業績推薦理由]

 土井美和子君は、コンピュータ上での文書・画像作成支援技術に先駆的に着手し、その成果の多くは現在も全世界で日常的に使用されている機器にて実用化されているほか、ソフトウェア技術では初めての全国発明表彰を受賞した。一例として日本語ワープロでのマニュアル不要で直感的なインターフェース設計の成果は顕著であり、東芝のみならず他社や、現在に至る他の製品にも広く活用されている。近年では上記の知見に基づくロボットインターフェースのあるべき姿を世界に示し、その標準化提案活動でも我が国の国際的地位獲得に貢献している。