CITPフォーラム

人生100年におけるReスキルのすすめ

【セッション概要】
経済産業省は人生100年時代に活躍し続けるために求められる力を「社会人基礎力」と定義し、能力を発揮するにあたって、自己認識して振り返り、目的、学び、統合のバランスを図ることが、自らキャリアを切りひらいていく上で必要と位置づけています。ITのプロフェッショナルであるCITPメンバーも、自身のこれまでのキャリアに新たな学びやエッセンスを加えて「人生100年時代の社会人基礎力」の普及に取り組んでいます。今回、CITPコミュニティの活動のうち、高校/大学の基礎的ITリテラシー教育を足掛かりに日本のイノベーションを創発させる人材を育てる活動をご紹介します。技術の変化と共に求められるスキルが日々変化していくIT業界において、何を軸にして「Reスキル」するのか、講演者とともに理解を深めていきましょう。
※本フォーラムの発表はCITP認定者の他に一般の方もご聴講いただけます。

オープニング(13:00-13:20)

ReスキルとCITPコミュニティ



【講演内容】
Reスキルとは、技術変化の結果として予想される自身の保有スキルの不安定さに対し、将来必要とされる新たなスキルを身に着けること。多くのIT技術者がReスキルによって進化し続けている一方で、現状の職場環境、スキルに固執するIT技術者も一定数いることが様々な調査から明らかになっています。
CITPは「IT技術者を、弁護士や医師並みに社会的に尊敬されるような職業にしたい」と願い、公的資格として創設されました。CITPコミュニティは、現在と、そして未来のIT技術者がReスキルを続け、社会に新たな価値を提供できるようになるための活動を続けており、その一端をご紹介します。

浜本 拓(情報処理学会 CITPフォーラム 代表)
【略歴】
株式会社ラックにて金融業を中心としたさまざまなシステム開発案件に関わり、現在は経営管理部門で企業組織目標達成のための企画立案、実行を推進。情報処理技術者(PM)、PMP

Session1(13:20-13:45)

産業OSのReスキリング~QMSからIMSへ~



【講演内容】
これまでの大量生産、大量消費のOSはQMS(ISO9000)であり、品質の向上とコスト削減による深化を続け、社会の物理的な幸福は満たされてきたかに見える。一方で、これが異物を極力排除し、スタンダードに沿う価値観を浸透させてきたため、新規事業などのイノベーションは千三つの確立しかなく天才や奇人変人が起こすものとう認識が広まり、普通の会社員には縁遠い存在であった。こうした状況を打破しようとISOなど世界の標準化をリードするヨーロッパからイノベーションを普通の仕事として効率的にできるイノベーションマネジメントシステム(IMS)の標準化が提案され、2019年にISO56002(ガイダンス規格)が出来上がり、現在その認証規格の策定も進んでいる。これに強い関心を示している中国の状況などを含めIMSの動向を紹介する。

松田 信之(株式会社中電シーティーアイリソースディビジョン 常務執行役員)
【略歴】
1982年中部電力入社 新規事業を含めた様々なITプロジェクトにかかわり、2011年7月から執行役員情報システム部長 2014年7月から中電シーティーアイ取締役人財開発センター長 2018年7月から同取締役リソースディビジョン担務 2021年4月より常務執行役員リソースディビジョン担務 高度情報処理技術者(ITストラテジスト、プロジェクトマネジメント) 情報処理学会認定情報技術者(CITP)

Session2(13:45-14:10)

社会に求められ続ける人材像の育成



【講演内容】
CITPでは社会貢献活動の一環として取り組んでいるシビックテックの一形態として、情報リテラシーや企業から見た情報倫理の意識づけを未来の市民・社会を支えていく大学生に向け単位授業を通しておこなっています。三年目となる今年度は、これまでの実績を踏まえてオンライン授業で不足しがちな学生との双方向コミュニケーションを活性化させるための改善・見直しを行っており、いずれ社会に羽ばたく人材へ社会人として伝えるべきことやこれからの育成のあり方に関する展望をご紹介いたします。

菊池 修(NTTテクノクロス株式会社 セキュアシステム事業部 アシスタントマネージャー)

【略歴】
主に通信事業関連のミッションクリティカルなシステム開発を担当、ITアーキテクトとしてシステム構想デザインや各種アーキテクチャ設計に従事。近年はAIを活用した既存業務の自動化・見える化に関連した顧客課題の解決策立案や要件定義を担当するとともに、テクニカルアドバイザーとして全社レベルの技術支援にあたっている。

Session3(14:10-14:35)

自己研鑽(学び続けること)の大事さについて



【講演内容】
近年AI分野の技術革新は凄まじい。IT技術者はAIを活用するためにAIの基礎理論(ディープラーニング、データサイエンス、等)を常に学ぶことが求められている。現在CITPコミュニティでは、来年度から開始される高等学校の新学習指導要領での情報教育(「情報Ⅰ」・「情報Ⅱ」)の教育支援活動への参画を検討しており、活動を通じて感じた「自己研鑽(学び続けること)の大事さ」について発表する。

井川 淳司(日本電気株式会社 第一都市インフラソリューション事業部 シニアエキスパート)

【略歴】
日本電気(株)にてソフトウェア開発プロジェクトマネジメント、及びソフトウェアエンジニアの育成に従事。CITPフォーラム幹事。CITPコミュニティにて大学・高校のIT教育支援活動中。

Session4(14:35-15:00)

ReSkill:ライフワークを発見すれば人生は二度楽しい



【講演内容】
10年以上前の事業の先行き混迷の時、仕事と家庭だけでない水の注ぎ場として、ボランティアを始めました。ボランティアの中で感じたことや社会の矛盾、それを見過ごせなかったゆえに国際発表に論文投稿し、効率的な解決を提言。これで講演までする話になり引っ込みつかなくなり、継続的にボランティアしながらそれに必要なスキルを磨き、社会ソリューションの実現に挑戦しつつその結果としての個人のスキルアップへと反映し、資格を取ってきました。人生100年と謳う時代、振り返ってみて、また今後を見て結構楽しんでいる自分のポイントをお話しできたらと思います。

岡田 克彦(日本電気株式会社 AIプラットフォーム事業部 技術エキスパート)

【略歴】
日本電気(株)にてスーパーコンピュータ、AIエンジンのハードウェア開発、並びに上記のシステム開発・運用サポートに従事。情報処理技術者(ST,SC)、情報処理安全確保支援士、技術士(情報工学)

パネル討論(15:00-16:00)

人生100年におけるReスキルのすすめ

浜本 拓(情報処理学会 CITPフォーラム 代表)
【略歴】
株式会社ラックにて金融業を中心としたさまざまなシステム開発案件に関わり、現在は経営管理部門で企業組織目標達成のための企画立案、実行を推進。情報処理技術者(PM)、PMP

松田 信之(株式会社中電シーティーアイリソースディビジョン 常務執行役員)
【略歴】
1982年中部電力入社 新規事業を含めた様々なITプロジェクトにかかわり、2011年7月から執行役員情報システム部長 2014年7月から中電シーティーアイ取締役人財開発センター長 2018年7月から同取締役リソースディビジョン担務 2021年4月より常務執行役員リソースディビジョン担務 高度情報処理技術者(ITストラテジスト、プロジェクトマネジメント) 情報処理学会認定情報技術者(CITP)

菊池 修(NTTテクノクロス株式会社 セキュアシステム事業部 アシスタントマネージャー)

【略歴】
主に通信事業関連のミッションクリティカルなシステム開発を担当、ITアーキテクトとしてシステム構想デザインや各種アーキテクチャ設計に従事。近年はAIを活用した既存業務の自動化・見える化に関連した顧客課題の解決策立案や要件定義を担当するとともに、テクニカルアドバイザーとして全社レベルの技術支援にあたっている。

井川 淳司(日本電気株式会社 第一都市インフラソリューション事業部 シニアエキスパート)

【略歴】
日本電気(株)にてソフトウェア開発プロジェクトマネジメント、及びソフトウェアエンジニアの育成に従事。CITPフォーラム幹事。CITPコミュニティにて大学・高校のIT教育支援活動中。

岡田 克彦(日本電気株式会社 AIプラットフォーム事業部 技術エキスパート)

【略歴】
日本電気(株)にてスーパーコンピュータ、AIエンジンのハードウェア開発、並びに上記のシステム開発・運用サポートに従事。情報処理技術者(ST,SC)、情報処理安全確保支援士、技術士(情報工学)