FIT2026委員長挨拶

FIT2026委員長挨拶

FIT2026実行委員長 牛久 祥孝オムロンサイニックエックス(株)
FIT2026プログラム委員長 北岡 教英豊橋技術科学大学 
第25回情報科学技術フォーラム、FIT(Forum on Information Technology) 2026は、電子情報通信学会の情報・システムソサイエティ(ISS)とヒューマンコミュニケーショングループ(HCG)、および情報処理学会とが協力して開催する大会です。
 
FITでは近年の潮流に乗り、現地での口頭発表を主体としながらオンラインでも聴講可能なハイブリッドで開催しています。対面ならではの活発な議論と、遠隔での参加も可能なオンラインでの幅広い参加というそれぞれの利点を活かし、多くの方にご参加いただき、さまざまな交流が生まれる場となってきました。FIT2026では、北九州学術研究都市の各大学の全面的なご協力のもと、このハイブリッド開催を継続いたします。また、新しい試みとして、「インタラクティブセッション」を開催します。これは、一般講演を行うみなさまが、希望すればポスター発表も行えるというもので、特に議論を深めたい、デモンストレーションをしたい、という方々に、よりよい発表の場を提供するとともに、企業ブースと同じ会場で開催することで、学生さんをはじめとする発表者のみなさまが企業の方々と交流する絶好の機会となると期待しています。
 
FIT2026では3日間にわたって、船井業績賞記念講演、特別講演といった数多くの企画イベント、研究者らによる研究発表、トップコンファレンスセッションといった多彩なセッションが繰り広げられます。さらに、両学会の研究会と連携した12個の併催研究会も開催され、FIT2026の参加者は無料でこれらにもご参加いただけます。
 
船井業績賞は人工知能の理論的基盤の開拓と情報幾何学の創始によって情報科学へ先駆的な貢献をされた東京大学名誉教授で理化学研究所栄誉研究員である甘利俊一先生に授与されます。甘利俊一先生に「数理工学を考究して—幸運なるわが人生」と題してご講演いただきます。
 
特別講演では国立情報学研究所所長の黒橋禎夫先生に、「生成AIの発展と社会変革—信頼できるAI社会に向けて」と題してご講演いただきます。近年の生成AIの急速な進展を支える技術的背景をひもときながら、私たちの仕事や暮らし、社会がどのように変化していくのか、今後の課題も含めてお話しいただきます。
 
研究の成果をご発表いただく一般講演においては、今年は744件(選奨論文142件、一般論文602件)の論文が集まりました。そしてこれらのうち、125件については、インタラクティブセッションでのご発表もあります。合計15分野に分かれて、 分野ごとの最新研究動向を集中してご覧いただける機会となると思います。
 
トップコンファレンスセッションは、各研究分野におけるトップレベルの国際会議や海外の学術誌に採録された論文の著者ご自身にその内容をご紹介いただく、という大変魅力的なセッションです。初回の2018年から回を増すごとに盛況となっており、FIT2026ではトップコンファレンスやトップジャーナル論文として採録された計82本の研究を、関連分野ごとに15個のセッションでご講演いただきます。
 
FITは今回で25回目を迎えますが、2019年に定めた以下の3つのコンセプト、(1)情報科学技術の最新動向が一度にわかる、(2)視野が広がり新しい気づきが得られる、(3)学生や若手の研究者が夢と勇気を得られる、を柱として、ここ数年の運営を進めて参りました。8年目となるFIT2026もこのコンセプトを踏襲し、参加者の方々にとってこの3つが可能な場となるように様々な企画を用意しております。
 
実行委員およびプログラム委員一同、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。