特集論文募集
「ITと教育 – マイクロクレデンシャルが変える社会」論⽂募集
論文誌デジタルプラクティス編集委員会
現代社会における人材評価の指標として長らく活用されてきた「学位」や「資格」などの伝統的な資格情報は、急速に変化する社会や技術の進展により、その価値や有効性が揺らぎつつある。これに代わって注目されているのがマイクロクレデンシャルである。
マイクロクレデンシャルは、旧来の資格情報を電子的に表現し、さらに従来の学位や資格などよりもずっと小さな単位としたものである。個々のマイクロクレデンシャルに対応する学習は、その範囲が絞り込まれ、従来に比べ短い期間で資格取得が可能になるという特徴を持つ。マイクロクレデンシャルを利用することで,リスキリングの促進、学習の柔軟性の向上、人材の可視化といったことを実現する可能性を持っている。その一方で、質保証の方法、クレデンシャルの信頼性、発行・流通の標準化など、技術的・制度的な多くの課題を抱えている。
このような背景から、上記の課題を解決しつつ、⾼等教育機関と社会との新たな連携の促進、ITを活用し人々が⽣涯にわたり学習を継続できる環境の構築などについての、研究や実践的な取り組みなどが求められている。
本特集では、マイクロクレデンシャルをめぐる社会的・技術的変化を多角的に捉え、教育、雇用、技術、制度設計など、幅広い視点からの研究成果・実践事例を募集する。
募集分野の例(以下に限定されません)
- マイクロクレデンシャルの設計・実装
- ブロックチェーン・オープンバッジ等を活用した認証技術
- 教育工学・学習支援技術とマイクロクレデンシャルの連携
- リスキリング・アップスキリングにおける活用事例
- ⾼等教育におけるマイクロクレデンシャルの活用
- マイクロクレデンシャルにおけるオープンバッジの活用
投稿要領
論文執筆にあたっては、 「論文誌デジタルプラクティス」原稿執筆案内をご一読の上、 「論文誌デジタルプラクティス」原稿テンプレートによりご投稿ください。提出の際は、投稿者チェックリストをチェックし、原稿と合わせて提出ください。原稿は電子メールでデジタルプラクティス担当(tdp@ipsj.or.jp)宛にSubjectに特集名を記載して送信してください。
(2)投稿締切:2025年7月28日(月) 9:00
(3)掲載特集号:2026年4月刊行号
(4)特集号編集委員会:
編集委員長:堀真寿美(大阪教育大学)
副編集委員長:小川康一(群馬大学)
編集委員(順不同):白井詩沙香(大阪大学)、新村正明(信州大学)、 古川雅子(国立情報学研究所)、望月雅光(創価大学)、重⽥勝介(北海道大学)
(論文募集公開時点(2025年5月))
コーディネーター:坂下 秀(アクタスソフトウェア)、坂下幸徳(LINEヤフー)