特集論文募集

60号「IT と教育─⾼等教育機関と社会の繋がり」論⽂募集

論文誌デジタルプラクティス編集委員会

 

⽇本の⾼等教育機関は、これまで、若者の学位取得に主眼を置いた経営を展開してきており、社会との連携を必要とする成⼈の⽣涯にわたる学びについては積極的には取り組んでこなかった。企業の教育もまた、⻑らく年功序列制度に基づく雇⽤を前提にしたキャリア形成のためのものが主流であり、成⼈の学び直しについての動機は薄く、いまだにキャリアチェンジのための環境整備は整っていない。

しかしながら、社会全体が激しい変⾰の時代を迎えている時代において、個々⼈は適応⼒と競争⼒を維持するために、⽣涯にわたる⾃らの能⼒のアップデートを求められ、成⼈の学び直しは不可⽋となっている。同時に企業も、超⾼齢化社会を前にして、新たな労働⼒の創出や,労働年齢の延伸を希求するようになっている。

こうした背景から、リスキリングや⽣涯教育といったキーワードに⾒られるように、⾼等教育機関は、社会との連携を強化することで、⼈々の⽣涯学習を⽀援し、個⼈が⾃⼰成⻑や⾃⼰実現を追求するための場としての機能を求められるようになってきている。また、産学連携を通した地元企業と、そして⾼⼤接続になどによる地域の教育機関との連携を進め、地域のニーズや産業の要求に即したカリキュラムやプログラムを開発することで、社会とのかかわりを強化することが求められている。

今や、⾼等教育機関も企業もそして個⼈も従来の枠組みを超えて⼈々が⽣涯学び続けるための仕組みを構想する段階に来ている。

本特集では、ITによる学び続けるための教育の仕組みを通じて、⾼等教育機関と社会との広範なかかわりを促進し、⼈々が⽣涯学習を続けられるような実践的な取り組みや実証研究の展開を求めたい。

以下のようなトピックを歓迎するが、これらに限定されるものではない。

  • リスキリング・⽣涯教育
  • ⾼⼤接続

また、上記のトピックを実現する、より具体的な以下のような観点からの投稿も歓迎する。

  • IT による教育のエコシステムの構築
  • 教育を変⾰するWeb サービス
  • 教育を⽀えるインターネット運⽤技術
  • 教育と新しい情報通信ネットワーク
  • 教育を守る情報セキュリティ
  • オンライン教育の新しい取り組み
  • ブロックチェーンを利⽤した教育に関するユースケース
  • AI の教育への適⽤および実践的AI 技術
  • EdTech
  • ラーニングアナリティクス

投稿要領

(1) 論文の執筆要領
論文執筆にあたっては、 「論文誌デジタルプラクティス」原稿執筆案内をご一読のうえ、 「論文誌デジタルプラクティス」原稿テンプレートによりご投稿ください。提出の際は、投稿者チェックリストをチェックし、原稿と合わせて提出ください。原稿は電子メールでデジタルプラクティス担当(tdp@ipsj.or.jp)宛てにSubjectに特集名を記載して送信してください。

(2) 投稿締切: 2024年1⽉22⽇(月) 9:00 ※募集は終了しました

(3) 掲載特集号:2024年10月号 (Vol.5 No.4)

(4) 特集号編集委員会:

編集委員⻑:堀真寿美(⼤阪教育⼤学)

副編集委員⻑:宮下健輔(京都⼥⼦⼤学)

コーディネーター: 坂下 秀(アクタスソフトウェア)

編集委員:喜多敏博(熊本⼤学)、重⽥勝介(北海道⼤学)、⽩井詩沙⾹(⼤阪⼤学)
新村正明(信州⼤学)、古川雅⼦(国⽴情報学研究所)、望⽉雅光(創価⼤学)
(論文募集公開時点(2023年7月))