特集論文募集

52号「アクセシビリティのプラクティス—「誰一人取り残さない」ための情報技術」論文募集終了

論文誌トランザクション デジタルプラクティス編集委員会

 

障がいの有無にかかわらず、すべての人々が支障なく情報や場所にアクセスできることを保障し、それにより誰もが積極的に参加できる社会を実現するため、さまざまな製品やサービス・施設においてアクセシビリティへの配慮が求められています。アクセシビリティに関する関心は、東京パラリンピック2020の開催や、「誰一人取り残さない」をスローガンに進められているSDGsの考え方の普及により高まりつつあります。

従来、国や自治体のみに義務化されていた、障がい者に対する合理的配慮を民間事務事業者に対しても義務化する改正障害者差別解消法が、2021年5月に国会で成立し6月4日に公布され、3年以内に施行されることになっています。また、2021年3月1日から、障がい者の法定雇用率が引き上げられ、適用対象の事業所規模も拡大されており、職場におけるアクセシビリティの配慮がますます必要となっています。

情報技術(IT)が提供する情報に対するアクセシビリティは言うまでもなく、ITの活用によりフィジカルなアクセシビリティを向上させるなど、アクセシビリティ向上に向けたITの貢献は大きいと考えられます。

今後ますます重要性が増すアクセシビリティをITの活用によって向上させることの一助となるよう、ITを活用したアクセシビリティ向上の実践に基づく知見を共有することを目的に本特集を企画いたしました。情報へのアクセシビリティに関する実践だけでなく、移動・交通、教育、医療・介護、出版、放送・通信、就労、エンタテイメントなど分野を問わず、さまざまな場面でのITを活用したアクセシビリティ向上の実践に基づく以下のような論文を広く募集します。

  • さまざまな障がいを持つ方や、高齢者に向けたITサービス提供、製品開発の事例(大規模な実証実験等を含む)から得られた知見を含む論文
  • ITを活用してさまざまな障がいを持つ方や、高齢者にとってのフィジカルなアクセシビリティを向上させるサービス提供、製品開発の事例(大規模な実証実験等を含む)から得られた知見を含む論文
  • 教育や就業の現場、スポーツ・文化に関するイベント等の開催において、ITを活用してさまざまな障がいを持つ方や高齢者を含む多様な参加者の体験を向上させた実践事例およびそこから得られた知見を含む論文

投稿要領

(1) 論文の執筆要領
論文執筆にあたっては、 「論文誌トランザクションデジタルプラクティス」原稿執筆案内をご一読のうえ、 「論文誌トランザクションデジタルプラクティス」原稿テンプレートによりご投稿ください。提出の際は、投稿者チェックリストをチェックし、原稿と合わせて提出ください。原稿は電子メールでデジタルプラクティス担当(tdp@ipsj.or.jp)宛てにSubjectに特集名を記載して送信してください。

(2) 投稿締切:2022年2月7日(月)17:00※募集は終了しました 

(3) 掲載特集号:2022年10月号 (Vol.3 No.4)

(4) 特集ゲストエディタ:小林正朋(日本IBM/情報処理学会アクセシビリティ研究会主査)

(5) 特集号編集委員
編集委員長:吉野松樹(日立製作所)
副編集委員長:細野 繁(東京工科大学)、藤瀬哲朗(三菱総研)
編集委員:青木学聡(京都大学)、荒木拓也(日本電気)、西山博泰(日立製作所)、鎌田真由美(日本マイクロソフト)、飯村結香子(NTT)、石井一夫(久留米大学)、今原修一郎(東芝)、岩倉友哉(富士通研究所)、江谷典子(Peach・Aviation)、大嶋嘉人(NTT)、鬼塚 真(大阪大学)、上條浩一(東京工科専門職大学)、斎藤彰宏(日本IBM)、坂下 秀(アクタスソフトウェア)、佐藤 聡(筑波大学)、佐藤裕一(富士通研究所)、澤谷由里子(名古屋商科大学大学院)、澤邉知子(日本大学)、立床雅司(三菱電機)、戸田貴久(電気通信大学)、長坂健治(キンドリルジャパン)、西尾直也(日立製作所)、新田 清(ヤフー)、濱崎雅弘(産業技術総合研究所)、平井千秋(日立製作所)、福原知宏(マルティスープ(株))、藤原一毅(国立情報学研究所)、横井直明(日立製作所)
アドバイザ:喜連川優(国立情報学研究所・東京大学)
(論文募集公開時点(2021年11月))