メインセッション:人工知能が2020年を変える

※プログラムは随時更新していきます。
※プログラムおよび講演者は予告なく変更することがあります。
 
[会場:  2F 一橋講堂]

メインセッション[13:00〜18:45]
情報交換会(懇親会)[18:50〜20:25]
齋藤正史 総合司会齋藤 正史(情報処理学会 技術応用担当理事 /金沢工業大学 情報フロンティア学部 経営情報学科 )
【略歴】1983年東京工業大学工学部卒業、同年三菱電機(株)入社、1992年Cornell大学修士課程修了、2006年大阪大学大学院情報科学研究科博士後期課程修了、博士(情報科学)。分散システム、組込みシステム、ITS等の研究・開発に従事。1997〜1998年DPS研究会幹事、2014年より本会理事、ITS研究会主査。ACM、IEEE各会員。
[13:00〜13:05]Opening
中田登志之 中田登志之(情報処理学会 ソフトウエアジャパンプログラム委員会 委員長 / 東京大学大学院理工学系研究科)
【略歴】1980年京都大学工学部情報工学科卒、1985年同博士課程満期退学。京都大学工学博士。同年日本電気(株)入社、C&C研究所勤務。以来、並列処理アーキテクチャ、並列アルゴリズム、並列ライブラリ、OMCS、グリッドコンピューティング等の研究開発に従事。電子情報通信学会会員。2002年度〜2003年度本会総務理事。2008年度〜2009年度本会企画理事。2013年度〜2015年度本会副会長。
第1セッション:キーノートセッション
【講演概要】人工知能という名称が決まった1956年のダートマス会議を人工知能の出発点とすると、人工知能は2016年で60周年を迎えることになる。研究が始まってしばらくの間は役に立たない研究の典型と揶揄されていたが、最近になって人工知能の研究成果が世の中のいろいろなところで使われるようになってきた。情報検索、音声対話、推薦システム、掃除ロボット、乗り換え案内などである。これからさらに人工知能の研究が進むとわれわれ人間の生活はどのように変わるのであろうか。コンピュータの進歩によって人工知能の能力が人間の能力を超えるシンギュラリティ(技術的特異点)が2045年前後に訪れるという主張がある。ひとたび人間を超えてしまうと人工知能は加速度的に進化をしてはるか遠い存在になると言われている。シンギュラリティが訪れるという主張は正しいのか、正しいとすればいつ頃来るのか、シンギュラリティ後はどうなるのか、またシンギュラリティが訪れないとすれば人工知能の限界はどこにあるのか。人工知能が進歩すると人間の仕事は奪われてしまうのか、あるいは人間は仕事をしないで人工知能がベーシックインカムを提供してくれるのか。ここでは人間と人工知能が未来にどう関わっていくことになるかを考察する。
松原 仁 松原 仁(公立はこだて未来大学 システム情報科学部複雑系知能学科 教授/人工知能学会 会長)
【略歴】1981年東大理学部情報科学科卒。1986年同大学院工学系研究科情報工学専攻博士課程修了。同年通産省工技院電子技術総合研究所(現産業技術総合研究所)入所。2000年公立はこだて未来大学教授。専門は人工知能。著書に「将棋とコンピュータ」、「鉄腕アトムは実現できるか」、「先を読む頭脳」(共著)、「一人称研究のすすめ」(共著)、「観光情報学入門」(共著)など。情報処理学会理事。人工知能学会会長。観光情報学会理事。
【講演概要】ZMPは、総合ロボット会社として、Robot of Everything、人が運転するあらゆる機械を自動化し、安全で、楽しく、便利なライフスタイルを創造する、というミッションの下、自律移動技術、自動運転技術を核にロボットタクシーの実用化をはじめとして、無人飛翔体を活用した事業を創造するエアロセンス、物流支援用途のキャリロや、建設機械、農業機械などの様々な分野での事業を展開しています。今日、世界的に自動運転技術の開発が盛んに行われており、高度運転支援システム(ADAS)と呼ばれる運転支援システムも自動ブレーキに代表される色々な機能が実用化されつつあります。ZMPでは自動運転の早期実現に向け、ベンチャーならではの爆発的なスピードで日々研究開発を進めています。講演では、ZMPが目指す自動運転の世界と自動運転技術のご説明をし、最近のトピックスや自動運転実現に向けて考えていることなどをご紹介いたします。
景山 浩二 景山浩二(株式会社ZMP 新規事業推進室 室長 自動運転技術統括フェロー)
【略歴】1956年高知県生まれ。1981年京都大学理学部卒業。同年、ソニー(株)入社。1994年から2004年まで家庭用自律型エンターテインメント・ロボットAIBOの開発責任者を務める。2015年(株)ZMP入社。現在、同社新規事業推進室長、自動運転技術統括フェロー。
【講演概要】2020年に向けて社会や産業界を支えるコンピュータシステムは、人工知能をはじめ様々なナレッジをインテグレーションしていく必要があります。人工知能が利用者の知的能力を拡大し、人々はより創造的な活動を行えるような世界が理想です (Augmented Intelligence)。また人工知能を浸透させていくには、生活者をはじめ、各業務の専門家や業務システムの開発者、研究者の“共創”が重要であり、すに自前主義では限界に来ています(オープン・サービス・イノベーションの必要性)。このようなKNOWLEDGE INTEGRATIONを進めるには、社会課題やトレンドを理解し多様な人材の共創をプロデュースするSEなどフロントエンジニアの育成が重要です。また、SEと利用する立場の人をコラボレーションするリアルとバーチャールの“場(ba)”が欠かせません。ハッカソンやアイデアソンといったイノベーション創発活動や様々な実践知リーダと対話するメディアの運営を通して3万人のSEの変革にチャレンジする富士通の取組みについて紹介します。
柴崎 辰彦 柴崎辰彦(富士通株式会社インテグレーションサービス部門 戦略企画統括部 統括部長)
【略歴】1987年富士通株式会社に入社。国際ネットワーク、テレカンファレンス、CRMなど数々の新規ビジネスの立上げに従事。CRMビジネスでの経験を踏まえ、サービスサイエンスの研究と検証を実践中。コミュニケーション創発サイト「あしたのコミュニティーラボ」「Digital Innovation Lab」を立ち上げ、オープン・サービス・イノベーションを実践中。サービス学会理事。日本ナレッジマネジメント学会、大学等での講演多数。著書『勝負は、お客様が買う前に決める!』(ダイヤモンド社)。
【講演概要】2011年のTVクイズ番組Jeopardy!への挑戦から約5年が経過し、質問応答システムWatsonの技術は医療や顧客対応といった分野で実用化が進んでいる。最近では特にクラウド上に音声・画像を含む非構造情報に対するさまざまな機能がマイクロサービス化して提供されることで、これまでの質問応答にとどまらず、多様なサービスを構築できるようになってきている。本講演ではこのような質問応答技術からコグニティブ・コンピューティングへの発展を中心に、医療、コールセンター支援、パートナー・ソリューションなどの事例をまじえて実用化の状況を紹介し、今後の展望を行う。
武田浩一 武田浩一(日本アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所 技術理事)
【略歴】1983年日本アイ・ビー・エム(株)入社。以後、東京基礎研究所にて、自然言語処理、機械翻訳、情報の可視化、テキストマイニングに関するプロジェクトに従事。2007年12月より質問応答技術を利用し、クイズ番組で人間の解答者に挑戦するWatsonシステムを開発するグランド・チャレンジ・プロジェクトに参画。2011年同社技術理事。博士(情報学)。本会フェロー。
【講演概要】IoT(Internet of Things)は、ヒトを介したモノの接続(H2M)、モノ同士の自律的接続(M2M)がさらに拡がって、生活、社会、産業に存在するあらゆるモノがネットに接続される世界が実現されるもので、2020年に世界で数百億台のモノがネットに接続されると推定されている。現在、これらのモノから発信される大量の情報をコンピューティング能力と結び付け、より効率的で高度な社会を実現するサービスやシステム(CPS : Cyber Physical System)の具現化の取り組みが様々な分野で始まっている。本講演では、IoTビジネスのトレンドの俯瞰や、約20年間に渡りNTTドコモが取り組んできたIoTビジネスの実績と将来に向けた取り組みを通じて、高度な社会づくりの主要技術となる人工知能への産業界の課題意識や期待についてまとめたい。
谷 直樹 谷 直樹(株式会社NTTドコモ 法人ビジネス本部 IoTビジネス部長)
【略歴】1989年日本電信電話(株)入社。移動通信用交換機・サービス制御装置等の実用化開発、IMT-2000ネットワークアーキテクチャ・通信制御方式の国際標準化に従事。その後、研究開発部門におけるDirectorとして、国際ローミングに関する技術交渉、国内外の研究開発連携等に従事。2011年7月から関西地域におけるネットワーク構築責任者として、LTEネットワークの構築拡大・品質向上に従事。2014年6月よりM2Mビジネス部長、2015年7月よりIoTビジネス部長として、IoT事業の推進を担当。
第2セッション:パネルセッション
【討論概要】本講演では、著名な人工知能の専門家に集まっていただき、今急速に発展しつつある、ビッグデータ処理、データマイニング、機械学習、Deep Learning等の技術を用いた人工知能が2020年の世界をどのように変えていくかについて、信念と夢を語っていただきます。
中田登志之 司会中田登志之(情報処理学会 ソフトウエアジャパンプログラム委員会 委員長 / 東京大学大学院理工学系研究科)
【略歴】1980年京都大学工学部情報工学科卒、1985年同博士課程満期退学。京都大学工学博士。同年日本電気(株)入社、C&C研究所勤務。以来、並列処理アーキテクチャ、並列アルゴリズム、並列ライブラリ、OMCS、グリッドコンピューティング等の研究開発に従事。電子情報通信学会会員。2002年度〜2003年度本会総務理事。2008年度〜2009年度本会企画理事。2013年度〜2015年度本会副会長。
松原 仁 パネリスト:松原 仁(公立はこだたて未来大学 システム情報科学部複雑系知能学科 教授/人工知能学会 会長)
【略歴】1981年東大理学部情報科学科卒。1986年同大学院工学系研究科情報工学専攻博士課程修了。同年通産省工技院電子技術総合研究所(現産業技術総合研究所)入所。2000年公立はこだて未来大学教授。専門は人工知能。著書に「将棋とコンピュータ」、「鉄腕アトムは実現できるか」、「先を読む頭脳」(共著)、「一人称研究のすすめ」(共著)、「観光情報学入門」(共著)など。情報処理学会理事。人工知能学会会長。観光情報学会理事。
景山浩二 パネリスト:景山浩二(株式会社ZMP 新規事業推進室 室長 自動運転技術統括フェロー)
【略歴】1956年高知県生まれ。1981年京都大学理学部卒業。同年、ソニー(株)入社。1994年から2004年まで家庭用自律型エンターテインメント・ロボットAIBOの開発責任者を務める。2015年(株)ZMP入社。現在、同社新規事業推進室長、自動運転技術統括フェロー。
柴崎辰彦 パネリスト:柴崎辰彦(富士通株式会社インテグレーションサービス部門 戦略企画統括部 統括部長)
【略歴】1987年富士通株式会社に入社。国際ネットワーク、テレカンファレンス、CRMなど数々の新規ビジネスの立上げに従事。CRMビジネスでの経験を踏まえ、サービスサイエンスの研究と検証を実践中。コミュニケーション創発サイト「あしたのコミュニティーラボ」「Digital Innovation Lab」を立ち上げ、オープン・サービス・イノベーションを実践中。サービス学会理事。日本ナレッジマネジメント学会、大学等での講演多数。著書『勝負は、お客様が買う前に決める!』(ダイヤモンド社)。
武田浩一 パネリスト武田浩一(日本アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所 技術理事)
【略歴】1983年日本アイ・ビー・エム(株)入社。以後、東京基礎研究所にて、自然言語処理、機械翻訳、情報の可視化、テキストマイニングに関するプロジェクトに従事。2007年12月より質問応答技術を利用し、クイズ番組で人間の解答者に挑戦するWatsonシステムを開発するグランド・チャレンジ・プロジェクトに参画。2011年同社技術理事。博士(情報学)。本会フェロー。
谷 直樹 パネリスト谷 直樹(株式会社NTTドコモ 法人ビジネス本部 IoTビジネス部長)
【略歴】1989年日本電信電話(株)入社。移動通信用交換機・サービス制御装置等の実用化開発、IMT-2000ネットワークアーキテクチャ・通信制御方式の国際標準化に従事。その後、研究開発部門におけるDirectorとして、国際ローミングに関する技術交渉、国内外の研究開発連携等に従事。2011年7月から関西地域におけるネットワーク構築責任者として、LTEネットワークの構築拡大・品質向上に従事。2014年6月よりM2Mビジネス部長、2015年7月よりIoTビジネス部長として、IoT事業の推進を担当。
野田五十樹様 パネリスト野田五十樹(国立研究開発法人 産業技術総合研究所 人間情報研究部門 総括研究主幹)
【略歴】1992年京都大学大学院工学研究科修了、通商産業省工業技術院 電子技術総合研究所に入所後、改組を経て、現在、国立研究開発法人 産業技術総合研究所 人間情報研究部門 総括研究主幹。博士(工学)。マルチエージェント社会シミュレーション、災害情報システム、機械学習の研究に従事。人工知能学会、情報処理学会、電子情報通信学会会員。RoboCup Federation President、ロボカップ日本委員会・防災推進機構 理事。災害シミュレーション、災害情報共有、災害救助ロボット、マルチエージェント社会シミュレーションの研究に従事。
第3セッション:ソフトウエアジャパンアワードセレモニー
[18:15〜18:20]ソフトウエアジャパンアワード 表彰式
工藤 拓 工藤 拓(グーグル株式会社 ソフトウェアエンジニア)
【略歴】京都大学工学部電気電子工学科卒業、奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士後期課程修了、NTTコミュニケーション科学基礎研究所リサーチアソシエイトを経て現職。専門は統計的自然言語処理、機械学習、データマイニング。Google日本語入力、Google翻訳等の自然言語処理に関するプロジェクトに従事。オープンソース形態素解析システムMeCabの開発者。
猪子寿之 猪子寿之(チームラボ代表)
【略歴】1977年、徳島市出身。2001年東京大学工学部計数工学科卒業と同時にチームラボ創業。チームラボは、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、絵師、数学者、建築家、ウェブデザイナー、グラフィックデザイナー、編集者など、デジタル社会の様々な分野のスペシャリストから構成されているウルトラテクノロジスト集団。アート・サイエンス・テクノロジー・クリエイティビティの境界を曖昧にしながら活動している。
[18:40〜18:45]Closing
那須川哲哉 那須川哲哉(情報処理学会 技術応用担当理事 /日本アイ・ビー・エム(株) 東京基礎研究所 主席研究員)
【略歴】1989年日本アイ・ビー・エム(株)入社、東京基礎研究所配属。T.J.ワトソン研究所やコンサルティング部門などを経験しつつ自然言語処理の研究に従事。テキストマイニング技術の開発により2012年文部科学大臣表彰。2010年から2011年に慶應義塾大学大学院理工学研究科特別研究教授を、2012年から静岡大学情報学部客員教授を兼務。博士 (工学)。

情報交換会(懇親会)[18:50〜20:25]

 デジタルプラクティス論文賞表彰式