イベント企画
次に来るコミュニケーション・ツールは何か? 〜ネット炎上対策は?新しいデザインと留意点を考える〜
8/25(水) 15:30-17:30
第2イベント会場(オンライン)
【セッション概要】 現在,SNSとしてFacebookやTwitter,Instagram等が社会に広く浸透して使われている.しかし,これらのツールが登場してから10年程度の月日が経ち,ネット炎上の問題やフェイク・ニュースの伝播など,様々な社会問題の原因にもなっている.本企画では,ネット炎上の専門家,新しいコミュニケーションツールの開発者,情報デザイン/メディアリテラシーの専門家を迎え,それぞれの立場から「次世代コミュニケーションツールのあり方」に関する見識を伺ったうえで,どのような提案があり得るか,現状の問題を解決する新しいツールは普及し得るのかについてのディスカッションを行います.
15:30-15:40 司会 次に来るコミュニケーション・ツールは何か?企画説明
飯尾 淳(中央大学 国際情報学部国際情報学科 教授)
【概要】 冒頭で,本企画の趣旨説明を行います.
【略歴】 1994年東京大学大学院工学系研究科計数工学専攻修士課程修了.同年,株式会社三菱総合研究所入社.2007年大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻博士後期課程単位取得退学.2009年より東京農工大学客員准教授を兼務,株式会社三菱総合研究所主席研究員を経て,2013年中央大学文学部社会情報学専攻,准教授.2014年,同,教授.2019年,中央大学国際情報学部,教授.電子情報通信学会,ヒューマンインタフェース学会等,会員,OpenForum Academy Fellow.博士(工学),技術士(情報工学部門),HCD-Net認定HCD専門家.
15:40-15:55 講演(1) 炎上の間メディア性を考える
吉野 ヒロ子(帝京大学 文学部 社会学科 准教授)
【概要】 ネット炎上の特徴として、①Twitterや5ちゃんねるなど複数のソーシャルメディアにまたがって批判が飛び火し、②騒動がネットニュースやまとめサイトなどのネットメディアで報道されたり、テレビなどマスメディアが取り上げることによって、③ソーシャルメディアでの投稿がさらに増大し、批判が拡大していくというものがある。これら報道のTwitterへの投稿に対する影響をラーメン二郎仙台店炎上(2017)の事例から示し、メディアとメディアが相互参照しているような環境(間メディア性)の中で、どうしたら炎上とネット誹謗中傷などの害を抑止できるのかを考える手がかりとしたい。
【略歴】 2018年、中央大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(社会情報学)。『炎上する社会─企業広報、SNS公式アカウント運営者が知っておきたいネットリンチの構造』(弘文堂・2021)、「ネット「炎上」における情報・感情拡散の特徴」(共著・2018)、『つながりをリノベーションする時代』(共著・2016)ほか。日本広報学会理事。内外切抜通信社特別研究員。
15:55-16:10 講演(2) SNSが抱える課題と、昨今のSNSについて考える
西 武史(株式会社OneSmallStep 代表取締役 CEO)
【概要】 SNSを利用することで、世界中の人と気軽にコミュニケーションがとれたり、昔の友人に再会できたり、数多くのメリットがあります。

ただ一方で、SNSでの誹謗中傷や炎上は社会問題となり、ニュースなどでも毎日のように取り上げられています。
SNSの投稿やいいね!などの反応が気になり、常にスマホを触ってしまう、スマホ依存、SNS依存の問題もあります。

これらの問題はなぜ起こるのか?どのように対処していけば良いのか?
SNSアプリ開発者の立場から、これらの問題点に対する開発現場での対応や、検証、試行錯誤について事例を交えて紹介いたします。

また、音声SNSの登場や匿名SNSの盛り上がりなど、昨今のSNSの状況についても紹介し、これからのSNSのあり方について考察いたします。
【略歴】 2004年佐賀大学理工学部知能情報システム学科卒業。
福岡のシステム会社でプログラマーとして9年間勤務後、フリーランスとして独立。
その後複数企業で取締役CTOを歴任。
2020年4月株式会社OneSmallStep開業、代表取締役CEO。
マッチングSNS「FLAPTALK(フラップトーク)」の企画、開発、運営に従事。
株式会社グレート・ビーンズ社外CTO。
16:10-16:25 講演(3) ソーシャルメディアに必要な「構成」、マスメディアに必要な「憧れ・想像力」
匹田 篤(広島大学大学院 人間社会科学研究科 准教授)
【概要】 テレビよりもラジオのほうが想像力に依るところが大きい。体験や感動の共有は、伝わらない部分を受け手が自身の想像力で補うことで成り立つ。このようなことがいわれている。想像力が高いメディアのほうが、共感のレンジが広いといえる。
共感のレンジが狭いメディアは表現が次第に単調になり飽きられやすく、共感のレンジが広いメディアは時代を超えて長く受け入れられると捉えることができそうだ。
一方で、物語と会話の違いのように、構成されたメディアと、構成されていないメディアがある。
構成されていないメディアは、送り手と受け手の共通のコンテクストがあってこそ成り立つ。きちんと構成されたメディアは、多くの人に受け入れられ、理解される可能性を持つ。
新しい表現やテクノロジーは、それだけで話題性がある。その淘汰は共感のレンジの広狭と、構成の有無によって起きるのではないだろうか。良質な映画や小説が時代を超えて愛されるのは、構成がしっかりとしているからといえよう。
そうだとすると、次に来るのは、良質な、構成された音声メディアかもしれない。四年間のテレビとラジオの番組出演経験をもとに、マスメディアからソーシャルメディアを俯瞰したい。
【略歴】 広島大学大学院人間社会科学研究科(総合科学部)准教授。専門は博物館コミュニケーション、社会情報デザイン、メディア論。1993年 上智大学大学院理工学研究科博士前期課程修了。同年(株)三菱総合研究所入社。地域情報化、社会情報システムのコンサルティングに従時。2001年広島大学大学情報サービス室助手。2003年准教授。2013年より現職。2018より三年間、広島FMの番組パーソナリティ。2020年よりテレビ新広島の報道番組にてレギュラーコメンテーター。情報処理学会、都市計画学会、科学教育学会、こども環境学会会員。
16:30-17:30 パネル討論 次に来るコミュニケーション・ツールは何か?  〜ネット炎上対策は?新しいデザインと留意点を考える〜
【概要】 本パネル討論会では,次世代のコミュニケーション・ツールのあり方に関して,ネット炎上の専門家,新しいコミュニケーションツールの開発者,情報デザイン/メディアリテラシーの専門家それぞれの立場から,ご提案いただきます.さらに,現状の問題点が解決できるのかどうか,将来の方向性はどうあるべきなのかなどの観点から,自由闊達なご意見を伺います.
司会 次に来るコミュニケーション・ツールは何か?企画説明:飯尾 淳(中央大学 国際情報学部国際情報学科 教授)
【概要】 冒頭で,本企画の趣旨説明を行います.
【略歴】 1994年東京大学大学院工学系研究科計数工学専攻修士課程修了.同年,株式会社三菱総合研究所入社.2007年大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻博士後期課程単位取得退学.2009年より東京農工大学客員准教授を兼務,株式会社三菱総合研究所主席研究員を経て,2013年中央大学文学部社会情報学専攻,准教授.2014年,同,教授.2019年,中央大学国際情報学部,教授.電子情報通信学会,ヒューマンインタフェース学会等,会員,OpenForum Academy Fellow.博士(工学),技術士(情報工学部門),HCD-Net認定HCD専門家.
16:30-17:30 パネル討論(パネリスト) 次に来るコミュニケーション・ツールは何か?  〜ネット炎上対策は?新しいデザインと留意点を考える〜
吉野 ヒロ子(帝京大学 文学部 社会学科 准教授)
【略歴】 2018年、中央大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(社会情報学)。『炎上する社会─企業広報、SNS公式アカウント運営者が知っておきたいネットリンチの構造』(弘文堂・2021)、「ネット「炎上」における情報・感情拡散の特徴」(共著・2018)、『つながりをリノベーションする時代』(共著・2016)ほか。日本広報学会理事。内外切抜通信社特別研究員。
16:30-17:30 パネル討論(パネリスト) 次に来るコミュニケーション・ツールは何か?  〜ネット炎上対策は?新しいデザインと留意点を考える〜
西 武史(株式会社OneSmallStep 代表取締役 CEO)
【略歴】 2004年佐賀大学理工学部知能情報システム学科卒業。
福岡のシステム会社でプログラマーとして9年間勤務後、フリーランスとして独立。
その後複数企業で取締役CTOを歴任。
2020年4月株式会社OneSmallStep開業、代表取締役CEO。
マッチングSNS「FLAPTALK(フラップトーク)」の企画、開発、運営に従事。
株式会社グレート・ビーンズ社外CTO。
16:30-17:30 パネル討論(パネリスト) 次に来るコミュニケーション・ツールは何か?  〜ネット炎上対策は?新しいデザインと留意点を考える〜
匹田 篤(広島大学大学院 人間社会科学研究科 准教授)
【略歴】 広島大学大学院人間社会科学研究科(総合科学部)准教授。専門は博物館コミュニケーション、社会情報デザイン、メディア論。1993年 上智大学大学院理工学研究科博士前期課程修了。同年(株)三菱総合研究所入社。地域情報化、社会情報システムのコンサルティングに従時。2001年広島大学大学情報サービス室助手。2003年准教授。2013年より現職。2018より三年間、広島FMの番組パーソナリティ。2020年よりテレビ新広島の報道番組にてレギュラーコメンテーター。情報処理学会、都市計画学会、科学教育学会、こども環境学会会員。