情報処理学会ではITプロフェッショナル(実務家)のためのシンポジウムとして、2004年度から毎年度「ソフトウエアジャパン」を開催し、多数の企業・大学等からのご支援を頂いております。
IT関連業界において現場で活躍されている産業界の方々を中心に、学界・官公庁関係の方々、次世代を担う若手の技術者・研究者の方々等、多くの方々がともに問題意識を共有し議論、交流を深められる場として、またIT産業の今後を皆様と考える機会といたしまして、今年度も「ソフトウエアジャパン2013」を開催いたします。
メインセションプログラム | |
Opening 13:00-13:05 岩野和生(ソフトウエアジャパンプログラム委員会 委員長 / 三菱商事 ビジネスサービス部門 顧問) 第1セッション[キーノートセッション] 13:05-13:50 招待講演-1 「ビッグデータの深層」 喜連川優(東京大学 生産技術研究所 教授) 13:55-14:40 招待講演-2 「“Join & Share”で創るこれからの天気予報」 石橋知博(ウェザーニューズ 取締役) 14:45-15:30 招待講演-3 「ビッグデータのハイプカーブに見えるもの: 音声対話と大規模人口動態推定を例として」 [資料] 栄藤 稔(NTTドコモ 執行役員 研究開発推進部部長) 15:35-16:20 招待講演-4 「BIG DATA or DEEP DATA」 [資料] 前田泰宏(経済産業省 製造産業局 自動車課 課長) 第2セッション[パネルセッション] 16:30-17:40 パネル討論 「ビッグデータ時代の挑戦 ~新しい価値と産業創成に向けて~」 司 会:岩野和生(三菱商事 ビジネスサービス部門 顧問) パネリスト:石橋知博(ウェザーニューズ 取締役) 栄藤 稔(NTTドコモ 執行役員 研究開発推進部 部長) 前田泰宏(経済産業省 製造産業局 自動車課 課長) 樋口知之(統計数理研究所 所長) 第3セッション[ソフトウエアジャパンアワードセレモニー] 17:50-17:55 ソフトウエアジャパンアワード 表彰式 17:55-18:10 受賞スピーチ-1 「大規模データをより深く・より速く分析する技術」 [資料] 西川 徹(Preferred Infrastructure 代表取締役社長 最高経営責任者) 18:10-18:25 受賞スピーチ-2 「初音ミクという「場」」 伊藤博之(クリプトン・フューチャー・メディアCEO / メタクリエイター) 「タイトル未定」 戀塚昭彦(ドワンゴ ニコニコ事業統括本部 プラットフォーム事業本部) Closing 18:25-18:30 丸山 宏(ソフトウエアジャパンプログラム委員会 副委員長 / 統計数理研究所 教授) |
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総合司会:中野美由紀(ITフォーラム推進委員会 委員長 / 東京大学 生産技術研究所 戦略情報融合国際研究センター 特任教授) |
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【略歴】東京大学理学部情報科学科卒業。博士(情報理工学)。富士通(株)勤務。1985年7月東京大学生産技術研究所助手(2004年助教)。2008年7月特任准教授。データベースシステム、ストレージシステム、データ工学の研究に従事。IEEE、電子情報通信学会、情報処理学会、ACM, 日本データベース学会各会員。 |
13:00-13:05 Opening | |
岩野和生(ソフトウエアジャパンプログラム委員会 委員長 / 三菱商事株式会社 ビジネスサービス部門 顧問) | |
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【略歴】現在、三菱商事株式会社 ビジネスサービス部門顧問。独立行政法人科学技術振興機構 CRDS上席フェロー。2012年まで、日本アイ・ビー・エム株式会社 執行役員 未来価値創造事業 担当。1975年 東京大学理学部数学科卒業後、日本アイ・ビー・エム(株)入社。1987年 米国Princeton大学Computer Science学科よりPh. D 取得。1995年から2000年まで東京基礎研究所 所長、その後、米国ワトソン研究所を経て、2002年より先進事業(Emerging Business)、2004年より大和ソフトウエア開発研究所 所長を担当し、2009年より現職。東京工業大学、筑波大学客員教授。情報処理学会フェロー、日本学術会議連携会員。IEEE, ACM, SIAM会員。 |
13:05-16:20 第1セッション [キーノートセッション] |
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13:05-13:50 招待講演[1] 喜連川優(東京大学 生産技術研究所 教授) |
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ビッグデータの深層 | |
【講演概要】ビッグデータに関する最近の動きと、その展望について述べる。 ビッグデータがもたらすもの。スモールデータで何が悪い?サイエンスとビジネスへのインパクト等について考えたい。 | |
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【略歴】東京大学工学系研究科情報工学専攻卒。工学博士。東京大学生産技術研究所教授、 戦略情報融合国際研究センター長、東京大学地球観測データ統融合連携研究機構長、国立情報学研究所所長特別補佐。文部科学省 科学官(2008-2011)、情報処理学会副会長(2008-2009)、電子情報通信学会副会長(2011-2012)、学術会議会員(第22期)(2011-)。 |
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13:55-14:40 招待講演[2] 石橋知博(株式会社ウェザーニューズ 取締役(アメリカ販売統括主責任者、BtoS事業全般)) |
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“Join & Share”で創るこれからの天気予報 | |
【講演概要】“ウェザーリポーター”という集合知(=これまでになかった気象情報におけるビッグデータマネジメント)の結果、「予測は不可能」と言われたゲリラ雷雨予測が「可能」になった。自助・共助による“減災”をキーワードに、利用者参加型の様々な事例から、気象情報が物理学(数値予報)の世界からコンテンツサービス、そしてソーシャルのレイヤーへパラダイムシフトするその過程や戦略、今後の展望について語る。 |
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【略歴】1998年3月 中央大学理工学部情報工学科卒、1998年4月 日本ヒューレット・パッカード株式会社入社、2000年10月 株式会社ウェザーニューズ入社 営業本部、2003年8月 株式会社ウェザーニューズ モバイルサービスグループリーダー、2008年8月 株式会社ウェザーニューズ 取締役(BtoS事業統括主責任者)、2012年5月 同 取締役(アメリカ販売統括主責任者、BtoS事業全般)(現)。 |
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14:45-15:30 招待講演[3] 栄藤 稔(株式会社NTTドコモ 執行役員 研究開発推進部 部長 / DOCOMO Innovations(米国パロアルト))社長) |
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ビッグデータのハイプカーブに見えるもの:音声対話と大規模人口動態推定を例として [資料] |
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【講演概要】ビッグデータと呼ばれる言葉が流行してほぼ5年になる.調査会社、ガートナーグループが毎年、技術用語の人気度をまとめてハイプカーブとして発表している。ハイプカーブとは自然言語応答、音声翻訳、SNS解析、 ジェスチャー理解、3D印刷等の新しい技術用語が注目され人気語となりその後廃れていく経路を示したものである。その経路において実用になった人気語は生き残る。本発表では、どういった用語が生き残るのか、生き残らないのかを議論してみたいと思う。全てを網羅的に議論するのは難しいため、ドコモが2012年3月に商用化した音声対話システム(しゃべってコンシェル)と、現在試験的に進めている基地局をセンサーとした大規模人口動態推定処理(モバイル空間統計処理)の2つを事例として扱う。ビッグデータがいかに役に立つかは、実際にそれを保有してサービス開発に至ることにより説明できるはずである。ここではビッグデータを背景にした音声認識,言語理解等のメディア理解の技術進歩を示す。 |
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【略歴】学生時代はZ80で並列コンピュータ試作する計算機研究。パナソニックに就職と共にデジタルVCR試作。3年後ATRに出向。非単調推論、知識構造表現を研究。ATRから大学に行き、パターン認識研究を2年間。これで学位取得。パナソニックに戻りMPEG標準化のリーダー。2000年にドコモに転じ、モバイルマルチメディアを担当。2002年末にシリコンバレーに異動。2005年に日本に戻り分散音声認識を商用化。2007年にデータマイニングを立ち上げ、並列分散ペタバイトデータベースを構築。自然言語処理応用をデータ量と並列計算システムで解決するアプローチを実践。2012年6月より、戦略企画部門に移り、ネットワークインフラ強化とクラウドアーキテクチャの設計に情熱を燃やしている。 |
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15:35-16:20 招待講演[4] 前田泰宏(経済産業省 製造産業局 自動車課 課長) |
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BIG DATA or DEEP DATA [資料] | |
【講演概要】BIG DATAに関する政策課題(自動車中心)と経済産業省オリジナル提案のDEEP DATA論について概要を説明。 |
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【略歴】1988年東京大学法学部を卒業後、通商産業省(現 経済産業省)に入省。大臣官房総務課課長補佐などを歴任し、2004年製造産業局政策企画官に着任。2005年に製造産業局ものづくり政策審議室長兼素形材室長に着任したことをきっかけに、全国のものづくり現場を訪問しその数は600にのぼる。商務情報政策局文化情報関連産業課長、商務情報政策局情報経済課長、内閣府特命担当大臣(行政刷新)公務員制度改革担当大臣参事官、内閣官房長官秘書官、商務情報政策局サービス政策課長を経て、2012年8月から現職。1964年生まれ、兵庫県出身。 |
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パネル討論 「ビッグデータ時代の挑戦 ~新しい価値と産業創成に向けて~」 | |
【討論概要】ビッグデータは、社会的、経済的、産業的にみて、どのようなインパクトをどの規模で産み出すだろうか?そのために何が必要だろうか?現在、着目すべき動きは何だろうか?このような観点から、パネリストに第1セッションのキーノートスピーカーならびに統計数理研究所の樋口所長にも加わって頂き、ご来場の参加者の皆様も交えながら議論する。 | |
司会:岩野和生 (ソフトウエアジャパンプログラム委員会 委員長 / 三菱商事株式会社 ビジネスサービス部門 顧問) | |
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【略歴】現在、三菱商事株式会社 ビジネスサービス部門顧問。独立行政法人科学技術振興機構 CRDS上席フェロー。2012年まで、日本アイ・ビー・エム株式会社 執行役員 未来価値創造事業 担当。1975年 東京大学理学部数学科卒業後、日本アイ・ビー・エム(株)入社。1987年 米国Princeton大学Computer Science学科よりPh. D 取得。1995年から2000年まで東京基礎研究所 所長、その後、米国ワトソン研究所を経て、2002年より先進事業(Emerging Business)、2004年より大和ソフトウエア開発研究所 所長を担当し、2009年より現職。東京工業大学、筑波大学客員教授。情報処理学会フェロー、日本学術会議連携会員。IEEE, ACM, SIAM会員。 |
パネリスト:石橋知博(株式会社ウェザーニューズ 取締役) *招待講演[2]講演者 | |
パネリスト:栄藤 稔(株式会社NTTドコモ 執行役員 研究開発推進部 部長) *招待講演[3]講演者 | |
パネリスト:前田泰宏(経済産業省 製造産業局 自動車課 課長) *招待講演[4]講演者 | |
パネリスト:樋口知之(大学共同利用機関法人情報・システム研究機構 統計数理研究所 所長) | |
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【略歴】1989年東京大学大学院理学系研究科地球物理学専攻博士課程了、 理博。現在、情報・システム研究機構 理事および統計数理研究所 所長。専門はベイジアンモデリング。特にデータ同化。日本統計学会、電子情報通信学会、人工知能学会、日本応用数理学会、日本バイオインフォマティクス学会、日本マーケティング・サイエンス学会、International Statistical Institute、 American Geophysical Union 等の各会員。 |
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17:50-17:55 ソフトウエアジャパンアワード 表彰式 |
17:55-18:10 受賞スピーチ[1] | |
西川 徹(株式会社Preferred Infrastructure 代表取締役社長 最高経営責任者) 大規模データをより深く・より速く分析する技術 [資料] |
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【略歴】東京大学情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻。IPA未踏ソフトウェア創造事業「抽象度の高いハードウェア記述言語」第30回ACM国際大学対抗プログラミングコンテスト世界大会19位。 |
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18:10-18:25 受賞スピーチ[2] |
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伊藤博之(クリプトン・フューチャー・メディア株式会社CEO / メタクリエイター) 初音ミクという「場」 |
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【略歴】クリプトン・フューチャー・メディア株式会社のCEO兼メタクリエイター(クリエイターのためのクリエイター)。クリエイトのための様々な製品やサービスをクリエイトしている。2007年『初音ミク』をリリース。同年CGM型投稿サイト『ピアプロ』(piapro.jp)開設。2010年には音楽アグリゲートサービス『ROUTER.FM』を開始し、1800以上の音楽レーベルの楽曲を世界に向けて配信。現在更なる製品を札幌でクリエイト中。 |
戀塚昭彦(株式会社ドワンゴ ニコニコ事業統括本部 プラットフォーム事業本部 第三企画開発部 第五開発セクション) タイトル未定 |
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【略歴】1999年株式会社ドワンゴ入社。動画にコメントを付けるサービス「ニコニコ動画(仮)」を2006年に設計・開発し、以後「ニコニコ動画 開発総指揮」。2012年にはWindows8ストアアプリ版niconicoを開発するなど、現在も開発に直接携わっている。 |
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18:25-18:30 Closing | |||
丸山 宏(ソフトウエアジャパンプログラム委員会 副委員長 / 大学共同利用機関法人情報・システム研究機構 統計数理研究所 教授) |
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【略歴】1983年東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了。同年日本アイ・ビー・エム株式会社入社。人工知能、自然言語処理、機械翻訳などの研究に従事。1995年京都大学より博士(工学)授与。1996年米IBMソフトウェア事業部において、インターネット技術の評価。以降、XMLやWebサービスの研究開発・標準化に従事。1997年-2000年東京工業大学情報理工学研究科客員助教授、2003年アイ・ビー・エム・ビジネスコンサルティング・サービスへ出向。2006年-2009年日本アイ・ビー・エム株式会社東京基礎研究所所長。2009年-2010年キヤノン株式会社デジタルプラットフォーム開発本部副本部長。2011年4月より現職。 | ||
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