情報処理学会・電子情報通信学会・電気学会

技術者教育プログラムの認定

−情報および情報関連分野−

技術者教育プログラムの認定は,日本技術者教育認定機構 (JABEE) が行う。認定を受けようとする教育プログラムは,JABEE に申請をして,その審査を受けて合格することで認定が与えられる。審査は,その教育プログラムが日本技術者教育認定基準を満たしているかどうかを,自己点検書と実地訪問によって調査し判定することで行われる。

日本技術者教育認定基準は,基準1〜基準6からなる。それを補完するものとして,それぞれの分野での学習・教育目標を達成するために必要な教育内容(主として基準1(1)(d) に対応する知識と能力)および教員(団)についての具体的な規定が,分野別要件として与えられている。

審査は,JABEEからの依頼を受けた学協会が担当する。情報および情報関連分野の審査は,情報処理学会・電子情報通信学会・電気学会が協力して担当することになっている。

技術者教育プログラムの認定は,2000年度に引き続き今年度も試行が行われる。2002年度からは正式の認定が開始される。2000年度の試行の反省を踏まえて,「アウトカムズ評価」に基づく認定という方針を徹底することとなった。これに合わせて,日本技術者教育認定基準も内容的に大幅に整理変更された。この分野の分野別要件も,名称・構成・内容にわたって大幅な変更を受けて情報および情報関連分野の分野別要件 となった。

情報および情報関連分野の分野別要件は,情報および情報関連分野の一般および特化された領域(CS, CE, SE, IS, またはその他類似の領域)の教育プログラムを対象としている。ただし,領域の具体的設定および教育プログラムの内容・目標の設定は,その教育プログラムを提供する高等教育機関が自ら行うものとしている。

ここでは,この分野で認定を受けようとする場合の参考として,CS, CE, SE および IS の各領域について,その領域の特徴と,その領域に固有の知識およびその応用能力を修得させるための教育内容とを例示する。