プログラム

オープニング [13:00-13:05]

田島 玲(ヤフー株式会社 Yahoo!JAPAN研究所 所長)

田島玲氏

セッション1[13:10-13:55]

「CG研究最前線」

講師:土橋 宜典(北海道大学 大学院情報科学研究院 准教授/プロメテック・ソフトウェア株式会社 プロメテックCGリサーチ 副研究所長)

土橋 宜典氏
【概要】コンピュータグラフィックス(CG)はその誕生から約半世紀が経過し、今日では日常的に見られる広く知られた一般的な技術へと成長しました。CG技術は様々な分野へと応用され、我々の社会生活を豊かにしてくれる必要不可欠な技術となっています。なかでも、映画やコンピュータゲームなどエンターテイメント分野への応用はCGの技術レベルの向上に大きな役割を果たしています。学術的には、ACM主催のSIGGRAPH/SIGGRAPH ASIAという学会が最高峰で、ここで発表された研究の多くが実用化されています。本講演では、最近のSIGGRAPH/SIGGRAPH ASIAにて発表された研究と私たちの取り組みを紹介します。

【略歴】1992年 広島大学工学部卒業。1994年 同大大学院工学研究科博士課程前期修了。1997年 同大大学院工学研究科博士課程後期修了。同年 広島市立大学情報科学部助手。2000年 北海道大学大学院工学研究科助教授。2005年 同大大学院情報科学研究科准教授。2019年 同大大学院情報科学研究院准教授。博士 (工学)。主として、コンピュータグラフィックスに関する研究に従事。

セッション2[14:05-14:50]

「Shade3D最新機能・事例紹介」

講師:御厨 啓補(株式会社フォーラムエイト Shade3D開発グループ)

【概要】Shade3Dはモデリング、レンダリング、アニメーションから3Dプリントまで対応した統合型3DCGソフト。1986年の製品化から現在に至るまで建築パース、インテリアデザイン、プロダクトデザイン等、設計や表現の分野で多岐にわたって活用されています。今回はShade3D最新版のVer.20で対応したPBRマテリアル、リニアワークフロー機能、3Dアノテーションをはじめとした設計CADとの連携によるBIM/CIM対応機能強化と併せて、各種活用事例や今後の技術動向を見据えた展望をご紹介します。

【略歴】2011年より(株)ステラジアンに在籍し、その後Shade3Dの開発に携わる。3Dモデルビューア、カスタムシェーダ、レンダリング、VR・AR、モバイルプラットフォームアプリ等を開発。2019年よりフォーラムエイトShade3D開発グループに所属し、Shade3DとUC-win/Roadとのリアルタイム連携機能開発を進めている。

セッション3[14:55-15:40]

「VRの産業応用」

講師:新田 純子(株式会社フォーラムエイト 執行役員)

【概要】UC-win/Roadのオープンデータ連携によるVRプラットフォームは、この度「第8回ものづくり日本大賞 経済産業大臣賞」受賞において高く評価されました。インフラ計画の初期段階で複雑な合意形成を可能にし、土木・自動車・防災・環境・教育・医療など様々な分野を結び付けて広く適用できる点、ドライブシミュレータなどのシステムへ柔軟に展開可能な点など、UC-win/Roadによるデジタルツインやコネクティッドインダストリ推進の可能性に注目し、多様な産業分野におけるVR活用事例を紹介します。

【略歴】2011年フォーラムエイト入社後、VR・FEM・設計関連パッケージを活用した各種システム構築提案等に従事し、現在に至る。2018年4月、営業・サポート・管理マネージャに就任し、東京本社営業・総務・広報部門および開発・サポートの各部門(Shade3D開発、解析支援、VRサポート)を管理。

セッション4[15:50-16:35]

「ディープラーニングの最新 CG/CV 応用」

講師:金森 由博(筑波大学 システム情報系 情報工学域 准教授)

金森 由博氏
【概要】ディープラーニングはCGやCVが対象とする視覚情報処理においてほぼ必須ツールとなり、様々なタスクにおいて従来技術の置き換えが進んでいます。当該分野での利用事例としては、当初は主に畳み込みニューラルネットワークを用いた画像処理への応用が中心的でしたが、3D情報の2Dへの埋め込み表現(法線マップ、デプスマップ、高さマップなど)の利用、グラフ畳み込みを利用した3Dメッシュを直接扱った畳み込み、微分可能レンダリングによる形状最適化など、3D 情報を対象とした応用事例も多く報告されています。本講演ではこういった画像処理や3D情報に対する深層学習に関しての最近の研究動向の概観と、特定のトピックに関してより詳しい解説を行います。具体的には、SIGGRAPHやSIGGRAPH AsiaなどのCG系トップ会議や、CVPR, ICCV, ECCVなどのCV系トップ会議における研究動向を概観しつつ、講演者自身が興味を持つ、人物データや3Dシーン理解へのディープラーニングの応用についてより踏み込んで解説します。

【略歴】2009年3月東京大学情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻博士課程修了。博士(情報理工学)。同年4月より筑波大学に勤務し、現職は筑波大学システム情報系・准教授。2014年から2016年まで日本学術振興会・海外特別研究員としてスイス連邦工科大学チューリッヒ校に派遣。2019年にエディンバラ大学に客員研究員として滞在。コンピュータグラフィクス、特にレンダリングや画像処理、深層学習の応用などに興味を持つ。

セッション5[16:45-17:30]

「表現の支援とHCI」

講師:宮下 芳明(明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 教授・学科長)