イベント企画
トップコンファレンス4-3 分析とセキュリティ
9/14 9:30-12:00
第5イベント会場

座長:葛野 弘樹(神戸大学) 川上 朋也(福井大学)

9:30-9:50 講演(1) 【タイトル邦題】 リアルタイムな人口変動を用いたGraph Convolutional Networkによる災害被害規模推定
落合 桂一(NTTドコモ クロステック開発部 主査)
【原発表の書誌情報】 Ochiai, Keiichi and Akatsuka, Hiroto and Yamada, Wataru and Terada, Masayuki. "Disaster Damage Estimation from Real-time Population Dynamics using Graph Convolutional Network (Industrial Paper)." Proceedings of the 29th International Conference on Advances in Geographic Information Systems. 2021. pp.336--345
【概要】 大規模災害時に被害状況把握に時間を要し復旧対応が遅れるという課題がある。本研究では、発災時の人々の移動が平常時と異なるという仮説に基づき、人口変動と被害規模の関係から発災直後に被害規模を推定する手法を提案する。
【略歴】 2008年千葉大学大学院博士前期課程修了.同年株式会社NTTドコモ入社.2017年東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻博士後期課程修了.博士(工学).2020年8月より東京大学特任助教.SNS,位置情報,ヘルスケアデータやスマートフォンログなど多様なデータを対象に機械学習、データマイニング応用の研究開発に従事.KDDCUP 2019 1位、2020 4位、 ICWSM2020 Best Paper Honorable Mentions受賞.
9:50-10:10 講演(2) 【タイトル邦題】 SF-TAP: コモディティハードウェアで動作可能なスケーラブルで柔軟なトラフィック解析基盤
髙野 祐輝(株式会社ティアフォー )
【原発表の書誌情報】 Yuuki Takano, Ryosuke Miura, Shingo Yasuda, Kunio Akashi, and Tomoya Inoue, SF-TAP: Scalable and Flexible Traffic Analysis Platform Running on Commodity Hardware, 29th Large Installation System Administration Conference (LISA15), ISBN 978-1-931971-270, pp. 25-26, USENIX Association
【概要】 本研究では、アプリケーションレベルのトラフィックを、複数台のコモディティPCで解析可能なプラットフォームを提案する。また、本プラットフォームでは、アプリケーションごとに抽象インターフェースを定義する。そのため、ファイル操作のみで解析ソフトウェアの実装と、CPUコアスケールの達成が可能となる。
【略歴】 2011.4-2012.3 北陸先端科学技術大学院大学 高信頼ネットワークイノベーションセンター 研究員
2012.4-2018.9 情報通信研究機構 研究員
2018.10-2019.7 大阪大学 大学院工学研究科 特任講師
2019.8-2022.3 大阪大学 大学院工学研究科 特任准教授
2022.4- 株式会社ティアフォー 技術本部 勤務
2022.4- 大阪大学 大学院工学研究科 招聘准教授
10:10-10:30 講演(3) 【タイトル邦題】 なぜ私たちは英語メールを無視するのか?:英語ノンネイティブから見たフィッシングメール対策とその課題
秋山 満昭(日本電信電話株式会社 社会情報研究所 上席特別研究員)
【原発表の書誌情報】 Ayako A Hasegawa, Naomi Yamashita, Mitsuaki Akiyama, and Tatsuya Mori. Why They Ignore English Emails: The Challenges of Non-Native Speakers in Identifying Phishing Emails. In Proceedings of the 17th Symposium on Usable Privacy and Security, SOUPS'21, 2021.
【概要】 本研究では,英語ノンネイティブユーザに着目し,母国語と英語のフィッシングメールにおけるメンタルモデル・対処方法の違いや課題を明らかにし,英語ノンネイティブユーザに対する適切なサポート技術を提案する.
【略歴】 2007年奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士前期過程修了.2013年同大学同研究科博士後期過程修了.2007年日本電信電話株式会社(NTT)入社,現在はNTT社会情報研究所にて上席特別研究員.サイバーセキュリティに関する総務大臣奨励賞(2020年),NDSS Distinguished Paper Award(2020年),IPSJ/IEEE Computer Society Young Computer Researcher Award(2022年)などを受賞.サイバーセキュリティに関する研究開発に従事.
10:30-10:50 講演(4) 【タイトル邦題】 Exposed Infrastructures: 安全ではないICS遠隔管理機器の探索、攻撃観測、注意喚起
佐々木 貴之(横浜国立大学)
【原発表の書誌情報】 Takayuki Sasaki, Akira Fujita, Carlos Hernandez Ganan, Michel van Eeten, Katsunari Yoshioka, Tsutomu Matsumoto, "Exposed Infrastructures: Discovery, Attacks and Remediation of Insecure ICS Remote Management Devices," Proc. 43rd IEEE Symposium on Security and Privacy (IEEE S&P), 2022.
【概要】 インターネットからアクセス可能なICS遠隔管理機器を探索するスキャナを開発し、890個の機器を見つけた。それらについて電話による注意喚起を実施し、機器の管理担当者にコンタクトできた場合に、58%の機器について対策が行われたことを確認した。また、ハニーポットによる攻撃観測により、ICS遠隔管理機器に対して実際に攻撃が行われることを明らかにした。
【略歴】 2021年横浜国立大学博士後期課程修了。博士(情報学)。
2006年にNECに入社し、システムセキュリティの研究開発に従事。2021年より、横浜国立大学・特任助教。サイバー攻撃の観測や注意喚起の研究を行っている。