イベント企画
トップコンファレンス3-2 教育学習支援とサービスコンピューティング
9/13 15:30-17:30
第4イベント会場

座長:新村 正明(信州大学)

15:30-15:50 講演(1) 【タイトル邦題】 ルーブリックを用いたライティング評価のための多次元項目反応モデル
宇都 雅輝(電気通信大学 大学院情報理工学研究科 准教授)
【原発表の書誌情報】 Masaki Uto (2021) A Multidimensional Item Response Theory Model for Rubric-based Writing Assessment. International Conference on Artificial Intelligence in Education (AIED), Lecture Notes in Computer Science, vol.12748, pp.420–432.
【概要】 学習場面におけるライティングの評価では、人間の評価者がルーブリックを用いて複数の評価観点で得点付けを行うことが多い。本研究では、そのような得点データから、個別の評価者や評価観点の特性に由来するバイアスの影響を取り除いて高精度に学習者の能力を推定できる新たな項目反応モデルを提案した。
【略歴】 2013年電気通信大学大学院情報システム学研究科博士後期課程修了。博士(工学)。長岡技術科学大学特任助教、電気通信大学助教を経て、2020年に電気通信大学准教授に着任、現在に至る。ベイズ統計、人工知能、機械学習、自然言語処理、教育測定などの研究に従事。AIED Best Paper Runner-up(2020)、日本行動計量学会 肥田野直・水野欽司賞(奨励賞)(2019)、人工知能学会 研究会優秀賞(2019)・全国大会優秀賞(2021/2019)、NLP若手の会 萌芽研究賞(2019)、日本テスト学会 大会発表賞(2022/2018/2016/2014)、教育システム情報学会 全国大会発表奨励賞(2018/2014)など受賞。
15:50-16:10 講演(2) 【タイトル邦題】 GOAL: 多読活動量、自己主導的な行動量、多読のモチベーションを促進するための目標指向型アクティブラーニングシステム
李 慧勇(京都大学 学術情報メディアセンター 特定研究員)
【原発表の書誌情報】 Li, H., Majumdar, R., Chen, M. R. A., and Ogata, H.: Goal-oriented Active Learning (GOAL) System to Promote Reading Engagement, Self-directed Learning Behavior, and Motivation in Extensive Reading, Computers and Education, 171, 104239 (2021)
【概要】 生涯教育における自己主導的な学習の重要性は広く認識されている。しかし、自己主導的な学習者を育むため、学校教育で自己主導能力が学習行動と学習意欲に与える影響は実証されなかったので、定量的な分析をしておく必要がある。本研究では、 学習者の自己主導能力を高めるため、目標を設定して達成する行動モデルを構築し、能力レベルを基づくフィードバックを提供する支援システム「GOAL」を研究開発した。そのシステムを用いて、中学多読学習の実証実験で、生徒の学習活動と自己主導的な行動を定量的に測定し、自己主導能力と多読活動量や自己主導的な行動量、多読のモチベーションとの関係性の考察を行なった。
【略歴】 2018年九州大学大学院博士前期課程修了. 2021年京都大学大学院博士後期課程修了. 博士(情報学). 2021年より京都大学学術情報メディアセンター特定研究員. 主にラーニングアナリティクス、教育データマイニング、自己主導型学習等に関する研究に従事. 京都大学第14回ICTイノベーション優秀研究賞受賞.
16:10-16:30 講演(3) 【タイトル邦題】 電子署名に基づいたKubernetesリソースのインテグリティ保護
工藤 瑠璃子(IBM Research )
【原発表の書誌情報】 R. Kudo, H. Kitahara, K. Gajananan and Y. Watanabe, "Integrity Protection for Kubernetes Resource Based on Digital Signature," 2021 IEEE 14th International Conference on Cloud Computing (CLOUD), 2021, pp. 288-296, doi: 10.1109/CLOUD53861.2021.00042.
【概要】 クラウドプラットフォームであるKubernetesにおいて, クラスタやアプリケーションの設定を含むKubernetesリソースのインテグリティ保護は重要である. 本研究では, Kubernetes API呼び出し時に署名検証を行うことで強力なインテグリティ保護を実現した.
【略歴】 2019年お茶の水女子大学大学院 理学研究科 博士前期課程修了. 同年, 日本アイ・ビー・エム株式会社入社.  以来, クラウド・セキュリティの研究に従事. 2022年より, お茶の水女子大学大学院 理学研究科 博士後期課程在籍. 
16:30-16:50 講演(4) 【タイトル邦題】 ニュースと因果関係の知識に基づく仮説評価サービスの構築と評価
岩間 太(IBM Japan IBM Research Research Scientist)
【原発表の書誌情報】 Futoshi Iwama, Miki Enoki, Sachiko Yoshihama. HOPE-Graph: A Hypothesis Evaluation Service considering News and Causality Knowledge. Proc. IEEE International Conference on Smart Data Services, SMDS 2021. pp.198-209.
【概要】 日々のニュース記事と仮説の因果関係に基づいて、入力された仮説や意見を評価するサービスを構築し提案しました。また、企業の業績に関する仮説の評価結果から株価へのグレンジャー因果性を計測することで、本手法の一定の有用性を確認しました。
【略歴】 2001年東京大学理学部情報科学科卒業.2004年東京工業大学情報理工学研究科修士課程修了.2007年東北大学情報科学研究科博士課程修了. 博士(情報科学).2007年日本IBM入社. 現在,東京基礎研究所にて金融技術領域における研究と産業界への技術適用に従事しています.