イベント企画
IoTが拓く未来:〜IoT技術が起こす近未来の社会変革とは〜
9/14 9:30-12:30
第2イベント会場
【セッション概要】 来たるべき超スマート社会(Society5.0)においては、IoT (Internet of Things)から生まれる膨大なデータをAI等の高度情報技術により処理・分析し、社会に活かすことが期待されています。このための種々の要素技術が開発されており、社会ニーズとのマッチングを経て近い将来に実用化されていくと考えられます。
 本企画セッションでは、要素技術から応用に至るまでの有望技術に関して最新研究動向を俯瞰し、近い将来に起こり得る社会変革について議論します。また、我々にとって望ましい未来を実現するために必要な研究開発課題や社会的課題等について広く共有し、今後の社会の在り方を洞察します。
9:30-11:00 司会 成果発表 〜IoTが拓く未来〜
吉廣 卓哉(和歌山大学 システム工学部 准教授)
【略歴】 1998年京都大学工学部卒。2000年同大学大学院情報学研究科博士前期課程修了。2003年同博士後期課程修了。博士(情報学)。和歌山大学システム工学部助手、助教、講師を経て、2012年より同大学准教授。グラフ理論、インターネットルーティング、無線アドホックネットワーク、IoT、データの経済流通等の研究に従事。2018年情報処理学会論文賞を受賞。
9:30-11:00 司会 成果発表 〜IoTが拓く未来〜
田中 雄一(東京農工大学 大学院工学研究院 准教授)
【略歴】 2007年慶應義塾大学大学院理工学研究科博士課程修了.博士 (工学).日本学術振興会 特別研究員 (PD),宇都宮大学大学院工学研究科助教を経て2012年より東京農工大学大学院工学研究院准教授.2016〜2019年度 JSTさきがけ「新しい社会システムデザインに向けた情報基盤技術の創出」,2019年度〜 JSTさきがけ「IoTが拓く未来」研究者を兼務.専門は信号情報処理,特にグラフ信号処理,画像処理,生体情報処理.
11:00-12:30 パネルコーディネータ パネル討論 〜IoT技術が起こす近未来の社会変革とは〜
徳田 英幸(情報通信研究機構 理事長)
【略歴】 慶應義塾大学工学部卒。同大学院工学研究科修士。ウォータールー大学計算機科学科博士(Ph.D. in Computer Science) 。1983年、米国カーネギーメロン大学計算機科学科に勤務、研究准教授を経て、1996年より、慶應義塾大学環境情報学部 教授。慶應義塾常任理事、同大学院政策・メディア研究科委員長などを経て、2017年から情報通研究機構 理事長。主に、ユビキタスコンピューティングシステム、オペレーティングシステム、分散システム、IoT、サイバーフィジカルシステム、センサネットワークなどに関する研究に従事。
9:30-10:00 講演(1) 自動運転車のデータ利活用と完全自動運転への挑戦
青木 俊介(国立情報学研究所/TURING株式会社 助教/共同創業者CTO)
【概要】 多様なセンサ機器を有する車両内外に持つ自動運転車が街中を走り回るのも遠い未来ではありません。本講演では実際に開発・製作した自動運転車で収集した走行データ・センサデータの紹介を行い、自動運転車が収集するデータの利活用を進めるうえでの技術的課題・倫理的課題について議論し、また現在開発に取り組んでいる完全自動運転システムの概要・技術的課題について紹介します。
【略歴】 カーネギーメロン大学計算機工学科 (Electrical & Computer Engineering) Ph.D.取得(2020年)。カーネギーメロン大学在籍中、サイバー信号機の開発やゼネラルモーターズ社のウルトラクルーズの開発に従事。2021年より国立情報学研究所 助教として着任し、青木研究室を主宰。また2021年よりJSTさきがけ 研究員・名古屋大学 特任助教を兼任。2021年8月にTURING株式会社を共同創業し、取締役CTOとして参画。自動運転システム、サイバーフィジカルシステムに関する研究に従事。
10:00-10:30 講演(2) 画像処理研究者から見たSIMD高速化:ARM上での近傍探索
松井 勇佑(東京大学 情報理工学系研究科 講師)
【概要】 本講演では高速計算が専門「ではない」研究者向けに、アルゴリズムの高速化について議論します。コンピュータビジョンや画像処理といった研究者からすると、アルゴリズムの高速化は本来の専門ではない場合が多いです。一方で、専門家でなくとも、どのような高速化技法が存在し、世の中のライブラリがどのような方法論で高速化されているか知っておけば、自分のアルゴリズムのデザインに役立ちます。本講演では特にSIMDに注目し、SIMDが様々なライブラリでどのように用いられているかを、SIMDを全く知らない人向けに解説します。
【略歴】 2016年,東京大学大学院情報理工学系研究科電子情報学修了.国立情報学研究所特任研究員,東京大学生産技術研究所助教を経て,2020年より東京大学大学情報理工学系研究科講師.コンピュータビジョン,マルチメディア,特に大規模・高速・省メモリなデータ構造に関する研究に従事.博士(情報理工学).
10:30-11:00 講演(3) 産官学で挑む、都市環境のデジタルツイン化
松田 裕貴(奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 ユビキタスコンピューティングシステム研究室 助教)
【概要】 スマートシティの実現に向けて、現実世界の都市空間をデジタル空間に再現し、都市レベルの多様なシミュレーションを可能にする「デジタルツイン」が注目されています。このデジタル空間を構築するためには、都市で発生する様々な事象を観測する必要があります。本講演では、学術機関・自治体・民間企業が連携し、IoTセンサ・モバイルデバイス・街にいる人々など、あらゆる情報源から集めたデータを用いて都市環境のデジタルツイン化に挑戦するプロジェクトについてご紹介します。
【略歴】 2019年奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)情報科学研究科博士後期課程修了。博士(工学)。日本学術振興会特別研究員(DC1)を経て、2019年より奈良先端科学技術大学院大学先端科学技術研究科助教。情報科学技術と人間との協調によるヒューマン・イン・ザ・ループなシステムに関する研究に従事。近年は、人が体感する「世界」とIoTが観測する「世界」の間にギャップがあることに着目し、人の感覚に寄り添ったIoTセンサを生み出すための産官学連携研究プロジェクトを進めている。
11:00-12:30 パネリスト
佐古 和恵(早稲田大学 理工学術院 教授)
【略歴】 京都大学理学部(数学)卒業後、NEC入社。中央研究所にて暗号プロトコルを用いたセキュリティ・プライバシ保護・公平性保証技術の研究に従事。2020年4月より現職。第26代日本応用数理学会会長、2017-8年度電子情報通信学会副会長、2021-2年度情報処理学会理事。2001年度情報処理学会大会優秀賞、2007年度情報処理学会論文賞。日本学術会議連携会員、日本銀行客員研究員、一般社団法人MyDataJapan副理事長。
11:00-12:30 パネリスト
板谷 聡子(情報通信研究機構ネットワーク研究所 ワイヤレスネットワーク研究センター 研究マネージャー)
【略歴】 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)ネットワーク研究所 ワイヤレスネットワーク研究センター ワイヤレスシステム研究室 研究マネージャー。2002年に博士号取得後、株式会社国際電気通信基礎技術研究所、日本電気株式会社を経て、2014年にNICT入所。製造現場における異種無線通信技術の協調制御及び安定化に関する研究開発に従事。博士(理学)。
11:00-12:30 パネリスト
中山 悠(東京農工大学 大学院工学研究院 准教授)
【略歴】 2006年東京大学農学部卒業、2008年東京大学大学院新領域創成科学研究科自然環境学専攻修了、同年日本電信電話株式会社入社。2018年東京大学大学院情報理工学系研究科電子情報学専攻博士課程修了。博士(情報理工学)。現在、東京農工大学工学研究院・准教授。モバイルコンピューティング、低遅延ネットワーク、IoT等の研究に取り組む。平成29年度東京大学大学院情報理工学系研究科長賞等。
11:00-12:30 パネリスト
田中 雄一(東京農工大学 大学院工学研究院 准教授)
【略歴】 2007年慶應義塾大学大学院理工学研究科博士課程修了.博士 (工学).日本学術振興会 特別研究員 (PD),宇都宮大学大学院工学研究科助教を経て2012年より東京農工大学大学院工学研究院准教授.2016〜2019年度 JSTさきがけ「新しい社会システムデザインに向けた情報基盤技術の創出」,2019年度〜 JSTさきがけ「IoTが拓く未来」研究者を兼務.専門は信号情報処理,特にグラフ信号処理,画像処理,生体情報処理.
11:00-12:30 パネリスト
吉廣 卓哉(和歌山大学 システム工学部 准教授)
【略歴】 1998年京都大学工学部卒。2000年同大学大学院情報学研究科博士前期課程修了。2003年同博士後期課程修了。博士(情報学)。和歌山大学システム工学部助手、助教、講師を経て、2012年より同大学准教授。グラフ理論、インターネットルーティング、無線アドホックネットワーク、IoT、データの経済流通等の研究に従事。2018年情報処理学会論文賞を受賞。