抄録
O-015
マタニティの見守り支援システムの開発に関する検討
西川 奏(釧路公大/アイエックス・ナレッジ)・山内寿代(社会医療法人孝仁会)・皆月昭則(釧路公大)
北海道は国土の22%で,面積は東北6県を上回る広大な地方である.研究では,全国で最
も産科の減少が進行している北海道地方の地域のマタニティ(妊婦)への産科受診の支援
を検討した.近年,分娩可能な産科医療機関の集約化・重点化が実施されており,全国の
地方・地域においては,産科・分娩施設が極端に減少した結果,産科受診が可能な医療機
関から離れた地域に住むマタニティが存在する.病院内での産科のシステム機能化は進ん
できたが,一方で,出産までの約10ヶ月間を在宅で過ごすマタニティの記録管理システム
機能は提供が少ない.本研究では,マタニティの在宅時の支援について,医療者の専門的
知見を用いたシステム機能を開発して検証した.