抄録
O-006
最寄り店舗までの距離に基づく全国における高齢者の生活環境の評価
大西立顕(東大)・水野貴之(NII)・渡辺 努(東大)
人口減少と少子高齢化が深刻な地域では高齢者の生活環境の悪化が懸念される.高齢者の生活環境の変化を評価するために,全国の国民1人1人について居住地からどれだけ距離に食料品・飲食店などの店舗・施設が存在しているかを計測した.平成22・27年の国勢調査100mメッシュ推計データを用いて年齢階層別に国民の居住地を把握し,平成22・27年の座標付き電話帳データベーステレポイントPack!を用いて店舗・施設の位置を把握した.そして,全国規模で高齢者とそれ以外で最寄り店舗・施設までの距離がどの程度異なるかを計測し,高齢者の生活環境を評価した.さらに,平成22年と平成27年で結果を比較することで生活環境の変化についても評価した.