抄録
O-003
スマートウォッチを用いた個人向け情報配信システムにおける興味の学習回数増加に関する一検討
小川拓也・藤橋卓也・遠藤慶一・小林真也(愛媛大)
インターネット上のニュース情報における情報過多を解決するために,個人の興味に合ったニュースを提供するスマートフォンアプリが先行研究で開発されている.しかし,ユーザがアプリを使用しなければ,興味のあるニュースが配信されていても,そのニュースを閲覧しないため,アプリにおけるユーザの興味を学習する機会の損失が起きていた.本研究では,学習機会の損失を防ぐために,スマートウォッチを用いて起動・閲覧を容易にする情報配信アプリを提案した.評価の結果,本アプリにてスマートウォッチを利用することによる,学習回数の増加は見られなかった.原因としては,画面サイズの小さなスマートウォッチに表示された情報が,ユーザの所望する情報量に満たなかったことが挙げられる.省かれていた情報をユーザに提供する工夫が求められる.