抄録
N-020
プログラミング学習環境における創作を補助する絵文字メモの提案
伊藤皓基・周  娟・市村真希・高田秀志(立命館大)
日本では,2020年から初等教育でのプログラミング学習を必須化することが決定されたことによって,プログラミング学習に対する関心が高まっている.プログラミング学習環境として広く使用されているScratchでは,学習者自身が興味のあるプロジェクトを発見し,それに取り組むことが推奨されている.しかし,実際には,取り組むべきプロジェクトが見つからず,自分で作成したいものがまとまらない学習者が見られる.そこで,絵文字メモ用いて自分が創作したいプロジェクトの内容を表現することができるシステムを提案する.このシステムでは,学習者が絵文字によって作成したメモがプロジェクトのプログラムに反映される.これにより,学習者が思い描いたプロジェクトの内容を絵文字によって直感的に表現することが可能となり,プログラミング学習における創作活動を補助することを目指す.