抄録
N-014
アバタの協働作業からセレンディピティを誘発する観光案内
森畑天満・橋村頌太・島川博光(立命館大)
観光資源に恵まれていながら、明確な観光ルートの欠如、低い認知度のため、観光客の誘致に苦慮する地域は多い。本手法では、観光客を先導するガイドアバタと各スポットを説明する現地アバタを活用する。最初に観光客はその土地の観光写真から興味があるものを直感的に選択する。選択された写真からガイドアバタが最適ルートを決定する。ルート上の各スポットで現地アバタが話すエピソードを聞くことにより、観光客は意識せずそのスポットの情報を獲得できる。そのため、予想外の情報を獲得するセレンディピティ誘発の可能性が高まる。期待を越える満足感を得た観光客は次の観光客を呼ぶ発信源となり、観光活性化の好循環を引き起こす。