抄録
N-009
板書の書き写しにおける疲労度の検証
志尾 諒・杉本拓也・新田雅道(小松短大)
 黒板等に板書されたものをノートに書き写す(以後写字とする)力は、①一度に記憶する文字量、②速筆力、③レイアウト力などによって決まると思われる。これらの能力の高い者は、早く書き終わり、教師の説明を聞く準備も整うが、写字の要領が悪い者は、書き写す前に教師の説明が始まってしまったり、疲労で教師の説明を上の空で聞いていたりということが起こる。結果として、吸収力が落ち、学力の低下にも影響するのではないかと考えた。
 そこで、写字の後に、教師の説明を聞く準備が整っているかを疲労度として定量的に表し、写字力との関係性を検証した。また、写字テクニックを解析し、疲労度の少ない写字方法を検証した。