抄録
N-003
解説ページに対する評価を用いたR言語学習の不理解点の推定
大江高悠・島川博光(立命館大)
データの統計解析の需要が近年,急激に増加しているため,統計解析に広く用いられるR言語を学習する必要性が高まっている.R言語を理解するためには,特殊な構文や統計に関する知識が必須であり,つまずく学習者が多い.その習得に使う例題コードから,自らが疑問をもつ部分を学生は切り出す.この部分には複数のつまずき要因があるので,教員はその各々を解説するページを提示する.学習者は,各ページに対する評価を示す.提案手法は,評価の高い解説ページに共通のタグを多くの学習者がつまづく点とし,教員に提示する.これにより,不理解を考慮した次の世代への指導や,学習者に理解されやすい教科書の作成が可能となる.