抄録
N-002
保育士向け楽典問題演習システムにおける手書き音楽記号認識のための特徴量抽出
児玉修一・中平勝子・北島宗雄(長岡技科大)
幼児を育てる保育士は幼児教育を行う際に感性教育を重視しており,その実現のために様々な感性表現を身につける必要がある.ここではその一つである斉唱曲の伴奏付けに必要とされるリテラシー習得支援を目的とした楽典問題演習システムの設計を考える.本システムでは,あらかじめ定められた音楽記号の「書き」を問う記述式問題と「読み」を問う選択式問題を学習者が解き,解答内容の認識と評価が自動的に行われる.評価は,読み問題では正誤判定,書き問題では正誤判定に加えて音楽記号の判読性判定も行う.これらの評価には手書き情報の認識が不可欠である.本稿では,認識モジュール構築に必要な手書き音楽記号認識のための特徴量抽出を行う.