抄録
M-026
光無線協調型フロントホールにおける機能分割基地局の配置設計
久野大介(阪大)・中山 悠(neko 9 Laboratories)・丸田一輝(千葉大)・丸田章博(阪大)
Centralized radio access network (C-RAN)では,モバイル基地局は3つの機能部に分割される.RFフロントエンド部及び一部のPHY層機能を備えるRadio unit (RU)はアンテナサイトに光ファイバ張出しがなされ,MAC層及び残りのPHY層機能を備えるDistributed unit (DU)と接続される.各機能部の特徴として,RUはモバイルユーザと直接通信を行うため,RUの配置エリアは厳密に定める必要がある.それと比較して,DUはモバイルユーザと直接通信を行わないため,配置エリアは任意の場所で構わない.この異なる配置条件を持つRUとDUの間を結ぶ光リンクはフロントホールと呼ばれる.
著者らは,今までに,このフロントホールリンクで用いる光ファイバ長と光ファイバ数を削減するため,無線フロントホールリンクの適用を検討している.本稿では,光リンクと無線リンクを併用し,光リンク長及び光リンク数が予め設定した値以下になるようなDUの配置方法を提案する.