抄録
M-025
無線センサネットワークにおけるドローンを用いたセンシングデータ収集
山本 勁・久保田稔(千葉工大)
データ収集を行うシンクノードを移動体に載せる移動シンク方式において,移動体にドローンを用いる.センサノードとシンクノード間の通信距離の短縮と通信回数の削減により省電力化を行う手法を提案する.シンクノードはノードを起動させるビーコンを一定間隔で送信する.特定のノードがビーコンを受信できない場合があり,同じ経路を往復してデータを収集する必要がある.このため収集したデータの重複が起こり,消費電力が増加する.この問題を解決するため,往復せずにノードと通信できる移動経路の導出方法 (A) を提案する.ドローンも電池駆動で飛行時間が限られているため,(A) よりも導出される移動経路が短くなる導出方法 (B) も提案する.固定シンク方式と提案方式の消費電力及び移動経路長の評価を行い,消費電力の削減と経路長の短縮に効果があることを示す.