抄録
M-021
複合現実を用いた家電機器統合制御フレームワークの試作
阿部健滋・今井信太郎・新井義和・猪股俊光(岩手県大)
近年,テレビ・照明などのネットワークに接続されている家電機器を,情報機器から制御できるようになっている.これらの家電機器は現実における設置場所の情報を保持していないため,同種の機器が複数ある場合,テキストや図を用いたインタフェースで管理しなければならず,個々の機器の識別が困難である.このため,操作したい機器とは異なる機器を操作してしまうなど,利用者の利便性を損なう可能性がある.そこで本研究では,複合現実を用いて家電機器に仮想3Dオブジェクトを重ね合わせて表示することで操作対象を識別し,ジェスチャ操作を用いることで,識別ミスによる家電機器の誤操作を削減する複合現実インタフェースを提案する.