抄録
M-012
育児場面を活用した男女共同参画意識の気づきアプリケーションの開発
西川 奏(釧路公大/アイエックス・ナレッジ)・山内寿代(社会医療法人孝仁会)・皆月昭則(釧路公大)
人間関係論の学説で,父親の育児参加は,子や夫婦関係に与えるポジティブな影響が多く認められる.本研究では,育児参加・参画によるジェンダーバイアスを小さくする仮説を検討し,育児の気づき,参加・参画しやすい支援アプリケーションの機能要件を導出してアプリを開発した.機能化では,無形かつ消滅してしまう育児履歴・成果の可視化と記録・共有機能を開発した.また,育児に参加・参画する者が,母親を中心とした個別グループを形成支援する機能として,父親,祖父,祖母など多層な分担記録・共有が可能なアプリケーションにした.育児状況における各種のケア(授乳・おむつ交換等)を記録共有することで共同参画意識の変容を期待した.