抄録
M-009
高速道路を対象とした運転トピック遭遇時における認知機能の分析
佐藤和人・大桃悠生(秋田県大)・伊藤桃代(徳島大)・間所洋和(秋田県大)・門脇さくら(Smart Design)
本研究では,特に致死率が高く,かつ重大事故につながり易い高速道路を対象に,事故を誘発し易い4つの状況(路肩の故障車,小動物の飛び出し,落下物,車線の減少)を運転トピックと定義し,時間帯(昼/夜)と交通流(追い越し車両:有り/無し)を制御した走行実験を行う.具体的には,各運転トピックに対する認知・判断・操作に係る一連の運転行動に着目し,一般ドライバ(若年者ドライバ)と高齢者ドライバの運転特性を比較分析する.ここでは,運転特性を特徴付ける身体情報としてドライバへの負担が少なく,かつ非拘束的な手段で取得可能な頭部姿勢・顔向き・視線,生体情報として心拍,操作情報としてハンドル・ブレーキ・アクセルの各操作量を取得し,高速道路で遭遇する運転トピックに対する高齢者ドライバの特有の運転特性を明らかにする.