抄録
M-008
逆走抑止のための注視制御アルゴリズムの開発
松井悠馬・佐藤和人・間所洋和(秋田県大)・門脇さくら(SmartDesign)
近年,高速道路では様々な逆走対策が実施されている.しかし,逆走の発生件数はほぼ横ばいで推移しており,逆走事案の約6割はICやJCTで発生している.身近な事例では,2016年10月21日午前4時頃,秋田県由利本荘市にある日本海東北自動車道と国道105号岩谷道路を接続する大内JCTでも高齢者による逆走事故が発生した.本研究では,大内JCTの逆走が発生した要因を分析し,逆走を抑止するための優先的注視対象を知らせる仕組みとして,注視制御アルゴリズムの開発を試みる.評価実験では,本研究で提案する階層成長型リカレントSOMを用いて実車両で取得した大内JCTの運転シーンを分類,ラベル化することにより,提案手法の有効性を検証する.