抄録
M-002
Local Dynamic Mapの利用を想定した車載での壁透視表示向け歩行者画像生成法
大濱吉紘・小島真一・後藤邦博(豊田中研)
高度ITSサービスのためのLocal Dynamic Mapの利用を想定し、車載の壁透視表示 (Wall See-through) システムの実現可能性を検討した。この中で、対象歩行者が隠ぺいされていない方向から撮影された画像を、深層学習器で低次元化した表現に変換して情報伝送し、隠ぺいされた方向からの画像に復元する方法を提案する。予防安全用車載HMIとしての壁透視表示の効果は、表示対象の向き情報の有無が影響する知見がある。そこで、本手法で生成した歩行者画像を、SVMで構成した歩行者画像向き識別器を用いた識別精度により評価した。その結果、元画像に対して約15%の精度低下にとどまることを確認した。