抄録
L-020
動的プランニングを用いたサイバー攻撃経路の自動生成
Saurav Brahma・八槇博史(電機大)
本稿の目的は人工知能によるサイバー攻撃経路の自動生成が可能であった場合の脅威と対策について検討することである.標的型攻撃において,従来はC&Cサーバを介してマルウェアに対して指令を送っていたため,この通信を確保・遮断することによって対策をすることができていたが,攻撃経路の自動生成が可能になればマルウェアはC&Cサーバを必要とせず,自律的に動くことができるようになる.そこで,自律的に動作するマルウェアの概念実証を作成し,仮想環境上で実験を行った結果,経路の自動生成が可能であることが分かった.人工知能によるサイバー攻撃経路の自動生成が可能であり,こうしたマルウェアに関する対策を考える必要がある.