抄録
L-018
SIDH鍵交換方式に対するFault攻撃
山岸純一・相賀 陸・趙 晋輝(中大)
大規模な量子計算機が完成した際、RSA暗号などをはじめとする因数分解や離散対数問題の困難性を利用した暗号方式は全て多項式時間で解読される可能性が示唆されている。
そのため、量子計算機でも解読に指数時間かかるような暗号である耐量子暗号の安全性の評価や脆弱性の発見、実用化が急務となっている。
本研究では耐量子暗号の1つであるSIDH鍵交換方式への攻撃として、
公開パラメーターである楕円曲線の定義体の既約多項式に対するFault攻撃を適用し、
その有効性を検証した。