抄録
L-012
スマートホームシステムにおけるDempster-Shafer Theoryに基づく異常検知手法の提案
竹田拓哉・河野浩之・石原靖哲(南山大)
本研究ではスマートホームシステムにおける,Dempster-Shafer Theory(DST)に基づく侵入検知システムを提案する.侵入検知手法は,平均パケット到着間隔,要求パケットバイト数,応答パケットバイト数の危険度をそれぞれベイズ推定に基づいて算出し,3つのパラメータの危険度を組み合わせる.提案手法の実装は,githubのshakti365にあるjavaプログラムのDST部分を抽出し,提案したパラメータの危険度を組み込んだものである.侵入検知精度を調べるため,NSL-KDD Datasetを用いて,DoS攻撃に分類されるsmurf,back,neptune攻撃をデータセットから抽出し,評価実験を行った.トレーニングデータセットのnormalデータとanomalyデータを1:1に設定したとき,偽陽性率と偽陰性率が0.0%と0.9%(smurf),0.0%と0.1%(back),0.0%と4.8%(neptune)となった.