抄録
L-009
携帯端末の加速度センサを用いたシェイキング認証システムに関する研究
松井博敬・福元伸也・鹿嶋雅之・佐藤公則・渡邊 睦(鹿児島大)
 近年,我々の身の回りにスマートフォンが広く普及している.既存のスマートフォンの認証手法では指紋認証やパターン認証などが主流である.しかしいずれも認証時に画面との接触を伴うため痕跡が残りやすくハッキングが懸念される.
 そこで,本研究ではスマートフォンに搭載された加速度センサを用いて,端末を振ることにより,非接触で痕跡が残らない PIN コード入力システムを構築した.また,振る動作と同時に,側面に標準的に設置されているハードキー(±Volume ボタン)を押下し,それらの動作の組み合わせもパターンとして導入した。本稿では,その入力手法と,システムの有用性の検証として行った評価実験の結果について述べる.