抄録
L-008
空中におけるリズムを用いた個人認証に関する研究
森口博子・福元伸也・鹿嶋雅之・佐藤公則・渡邊 睦(鹿児島大)
 従来の個人認証として指紋認証等の生体認証がある.指紋のような身体的特徴は不変である.そのため,一度偽造されてしまうと本人には変更できず,安全性が回復できないという問題点がある.また,行動的特徴を用いた簡便な個人認証の方法としてリズム認証がある.しかし,従来のリズム認証は接触型の認証であり,不特定多数の人が触れる場では使用に抵抗感がある可能性があった.
 そこで本研究では,本人が任意で変更可能である行動的特徴を用い,抵抗感がなくユーザビリティの高い個人認証の方法として,空中での指振り動作を用いたリズム認証システムを構築した.また,本人認証実験となりすまし認証実験を行い,精度検証を行った.