抄録
K-035
水位センサを用いた浴槽における溺水検知システムの研究
大房諒太・鳥山朋二・浦島 智(富山県大)
平成28年に浴槽内で溺死している5673人の内,高齢者は約92%にあたる.この問題を解決する方法として,我々は水位センサを用いて高齢者の浴槽における溺水検知システムを作成した.本システムは体のどの部分までが水中にあるかを推定することにより,入浴者が安全状態か危険状態かを識別できる.水位センサから得られたデータは,小型の無線通信装置付きマイコン(ESP-WROOM-02Wi-Fiモジュール)を用いることで水位情報に変換され,SVM識別器によって頭部沈没を検知した際に警報を発する仕組みとなっている.本システムを用いて実験したところ,良好に入浴者の状態を識別することが出来ることを確認した.