抄録
K-029
視覚障がい者のための詳細読みと意味情報を併用した仮名漢字変換
杉浦知也・西田昌史・綱川隆司・西村雅史(静岡大)・渡辺哲也(新潟大)
視覚障がい者が仮名漢字変換を行う場合、現在は漢字をその漢字を含む別の単語で説明する詳細読みを用いているが、想起し辛い漢字がある等の欠点が存在する。類義語等の意味情報で説明する手法も提案されたが、固有名詞に使えない等の欠点が存在する。そこで、詳細読みと意味情報を併用し互いの欠点を補い合う手法として、詳細読みと意味情報を連続して聞かせる方法と、ユーザが選択して個別に聞けるようにする方法の2種類を提案する。実験の結果、いずれの提案手法も従来手法に比べて正しい結果を選択しやすくなる事が明らかになった。連続して聞く場合と分けて聞く場合では、分けた方が使いやすく感じるということが判明した。