抄録
K-028
舌骨上筋群のEMGを用いた無発声単語推定
○尾山匡浩(神戸市立高専)・渡邉大生(奈良先端大)
四肢不全麻痺の患者など体が不自由な人のためのマシンインタフェースのために,口唇周辺から計測された筋活動電位(EMG)を用いて無発声音声の認識を試みた研究が行われている.本研究では,EMGを前頚部から計測し,それを用いた無発声単語の推定が可能か検証した.被験者4名に20種類の無発声単語のタスクを実施してもらい,その際のEMGから畳み込みニューラルネットワークを利用して推定を行った.検証の結果,平均90%以上の精度で推定が可能であり,新しいインタフェースとしての可能性を示すことができた.