抄録
K-025
高次脳機能障がい者の運転時視線運動特性検出手法
金田大聖・鳥山朋二・浦島 智(富山県大)
高次脳機能障がい者は注意障がい等により、自動車運転時に安全確認動作を十分に行えないことがある。我々は、これまで加速度センサを用いてこの安全確認動作の検出を行ってきたが、安全確認動作の中には視線移動のみによるものが含まれており、加速度センサではこの確認動作の検出が出来ないという問題があった。そこで被験者の視線移動を伴う安全確認動作の検出を行うため、眼電センサを装着した被験者による実車を用いた実験を実施した。
その結果、道路反射鏡を用いた安全確認が視線移動のみによって実施されており、その実施率が高次脳機能障がい者と健常者で差があり、この安全確認動作が多くの場合において眼電センサから検出できることを確認した。