抄録
K-017
四則演算における解答者の弱点検出方法とシミュレーションに関する検討
山崎圭太・佐藤柚希・志子田有光(東北学院大)
本論では、被験者がある作業工程に含まれる特定の特徴的工程において、一定の確率で誤操作を起こすことが想定される場合について、その特徴的工程が含まれる複合度が高い作業工程において実際に誤操作を起こす可能性を統計的手法と機械学習的手法により予測するシミュレーションモデルを提案し比較検討を行う。ここではシンプルなモデルとして四則演算をとりあげ、その計算過程で生じる桁上がりなどの特徴量を用いて、指定した特徴量を含む数式が出題された場合に確率的に誤答するシミュレーションモデルを構築した。そこで得られた少数の教師データを統計手法と機械学習を用いて分析し、予想した結果とそれぞれの違いについて述べる。