抄録
K-016
タブレットを介したVRコンテンツ観察システムの開発
相田竜青・白木厚司(千葉大)
近年,教育の分野でも導入され始めているVR(Virtual Reality)の技術は,没入感のある仮想空間の表現を可能とする.VRデバイスとしてよく使用されるHMD(Head Mounted Display)は,立体感のある仮想空間を提供してくれる一方で,その性質上,使用者のみしかVR体験を味わえない.また,HMDはまだ一般的なものではなく,広く普及されていない.このような現状から,HMD以外での手段で複数人が一つのVR体験を共有することが注目されている.本研究では,タブレットを介して一つの仮想空間を共有することを目的に,トラッカーを用いたタブレットによるルームスケールVRの観察システムを開発した.トラッカーを用いることで,簡易的にタブレット越しに仮想空間を観察することを可能とした.