抄録
K-014
登山の主体的な学びのためのリスク対策行動のモデル化
嶌田 聡(日大)
山岳事故や遭難の防止には登山者の育成が重要であるが、組織に所属しない未組織登山者が増加しており、その育成方法が課題となっている。著者らは未組織登山者が登山の実践的知識を獲得できるようにオープンラーニングによる主体的な学びが行える方法を提案している。提案案方法は他人のヒヤリハット体験を分析し、新しい知識を学びとることを支援する。この学びを推進するには他人の体験を分析するときの着眼点を明示できるとよい。そこで、本稿では、ヒヤリハット体験からの学びにおいて分析ポイントを抽出することをねらいとして登山者が行っているリスク対策行動のモデル化について検討する。