抄録
K-011
プログラム空欄補充問題を用いたオンライン学習システムの運用と評価
野上裕二・鈴木孝幸・納富一宏(神奈川工科大)
一般的なプログラミング教育では,入門者を対象とした場合,アルゴリズムの理解やプログラミング言語の文法の理解が必要不可欠である.さらに,ソースプログラムのコーディング方法や具体的なコーディング・スタイルのバリエーションを学ぶことが実践的なプログラミングをマスターする上では特に重要となる.多くのサンプルプログラムを丁寧に読解したり,コメントを含めたプログラムの記述の仕方を真似たりすることが初期の学習の基本となる.筆者らは,コメント付きのソースプログラムから学習用の空欄補充問題を自動生成することに関して,基礎的な検討とオンライン学習システムの開発を行っている.これまで,筆者らは,初学者を対象としたプログラミング学習における空欄補充問題の自動生成と蓄積を行い,利用者が個別に学習できるオンラインシステムの開発を行ってきた.本稿では,本システムを運用した結果について述べる.また,その評価結果について考察する.