抄録
K-009
プログラミング学習時における認知的負荷の発生要因の特定
浅井 創・島川博光(立命館大)
本研究ではプログラミング学習時における学習効率を低下させる認知的負荷を学習行動から特定する手法を提案する.一般にプログラミングの概念は難しく,学習者によっては理解のために高い認知的負荷がかかっている.指導者は学習者の認知的負荷を適切な状態に抑える必要があるが,高い認知的負荷がかかる学習者を見つけ出すのは指導者にとって困難である.そのために学習者のプログラミングの問題解答時における行動を,認知的負荷の測定手法に照合し認知的負荷の発生要因として同定する.これにより,学習者の認知的負荷の状態が明らかになり,指導者は学習者の高い認知的負荷を適切にする措置を講じることができる.