抄録
K-008
ジニ係数を用いた空欄の有効性評価による空欄補充問題の洗練
五島僚佑・浅井 創・島川博光(立命館大)
少数の指導者が多数の学習者のプログラミング理解度を判定するために空欄補充問題を用いることがある.しかし,空欄の設定位置によっては,判別できない理解度が残ってしまう.本研究では,空欄が学習者の理解度を判別するうえで有効であるかを評価する手法を提案する.学習者がスクラッチから書いたプログラムの出来ばえを目的変数,空欄補充問題の学習履歴を説明変数として決定木を生成し,分岐前後のジニ係数の差をもとに剪定する.ジニ係数の差が小さい問題が,学習者の理解の有無を判別できていない問題として評価される.これにより,判別すべき理解度をくまなく判定できる空欄補充問題ができる.