抄録
K-004
3方向以上に表示可能な指向性ボリュームディスプレイの開発
村瀬大心・白木厚司(千葉大)・中山弘敬(国立天文台)・角江 崇・下馬場朋禄・伊藤智義(千葉大)
ボリュームディスプレイは, それ自身が体積を持った3次元映像システムで, 秘匿性や芸術性に優れており, メディアアートやデジタルサイネージなどへの応用が期待できる. 我々の研究グループは, 見る方向によって異なる映像を表示する指向性を持ったボリュームディスプレイを開発した. しかしそれは, 正面と側面の2方向へのみの映像表示を想定している. そこで本研究では, 任意の3方向以上へ異なる映像を表示可能なボリュームディスプレイの開発を目的とした. 実験結果は, 3種類の映像を投影映像に処理し, 糸で構成されたボリュームディスプレイに投影することで, 0°, 45°, 90°方向から異なる映像を表示することに成功した.