抄録
J-028
史跡等屋外展示施設におけるARを用いたガイダンスアプリケーションのUI開発
泉川真理南・赤嶺有平(琉球大)・根路銘もえ子(沖縄国際大)
拡張現実(AR)は,史跡や博物館等の文化施設において,対象物と付加情報を視覚的に示すことができ,利用者の文化財に対する理解向上が見込める.利用デバイスとして一般的に,タブレット等が用いられるが,ディスプレイが小さく画角が不十分なため,展示物が密集している場合,大量の付加情報提示により視認性の低下や,提示位置競合等の恐れがある.本研究では,ユーザの関心が強い対象を推定することで,タップ等の操作を行うことなく,有益な情報のみを提示する手法の開発を行っている.本項では,ディスプレイの中心付近に捉えた対象物に関心があると仮定することで適切な情報の提示を行うためのユーザインタフェースについて述べる.